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彼女はふわふわと空中に浮いていた。



膝を抱えるように、腕を太股の下に通して。








私は目を見開く。


それは、単純な疑問。








「何で、貴女は私を助けてくれたの?」








ずっと考えていた。それでいて、可笑しいと思った。



わざわざ私の前に現れては、私の今の現状を教えてくれる。





何より、私の命を延命させた。









『……』






目の前の彼女は黙る。






「ずっと、気になってた。何で私の前にわざわざ現れるのか。そもそも私を生かす義理だって無いのに」







私がそう聞くと、彼女は表情を変えずに淡々と答えた。


いや、答えるフリをしたのかもしれない。






『それは、私の自由だろう』







だって、言葉を濁したから。









『お前がそれを知って何の得になる。そんなもの、意味無いだろう』


「……」


『それよりも、お前はその少女の吐息を吸っていた様だが…次第にお前はそれでは満足出来なくなるぞ』


「……そう」







動揺を見せたのかどうか。








「それで、貴女の名前は何?」





銀色の髪。赤色の瞳。



この子も吸血鬼という化け物何だろうな。









『…名前は_』









彼女がその言葉を口にした時。


何かが動いた。









*









「……宮本さん?」







その時、運命がネジ曲がった。

音を発てて、確かに崩れた。




それは、硝子の様に。





多分、明日も。





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黒子の葉っぱさん。(プロフ) - エンドさん» コメント有り難うございます。幻想的、ですか…。そういったものを意識していたので伝わっていたら幸いです。 はい、更新頑張ります(笑) (2016年4月29日 18時) (レス) id: f604d25ff8 (このIDを非表示/違反報告)
エンド - 幻想的な世界観に引き込まれました。夢主が帝光中に行ってしまいましたが、一体どうなるのでしょうか…。続きが楽しみです。更新頑張ってください。 (2016年4月29日 12時) (レス) id: 21f9618b4e (このIDを非表示/違反報告)
黒子の葉っぱさん。(プロフ) - リアンさん» 有り難うございます。私も個人的に好きなんですよね、人外と人間の恋愛。好き嫌いが別れると思うので不安でしたが…。まだまだ山場は遠そうですが頑張ります(笑) (2016年3月25日 22時) (レス) id: f604d25ff8 (このIDを非表示/違反報告)
リアン - 前作読ませて頂きました。今回も面白かったです!こういうお話が大好物なので(笑)更新頑張って下さい! (2016年3月25日 22時) (携帯から) (レス) id: 8d346a5b55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒子の葉っぱさん。 | 作成日時:2016年3月21日 12時

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