最高のショーを届けるために (ページ2)

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転入生ページ2

『はぁ』

私は1人3のBの教室の前で溜息をついた。

今日は宮益坂から夢ノ咲へ転校して、そして今から自己紹介をしなくてはならない。今年に入って２回目の自己紹介だ。

青空で空で鳥が元気よく鳴いているのが煩く感じる程に私はそこまで気乗りはしていなかった。
「では入ってきてくださーい」という声が聞こえ私はそのドアを開けた。

靴を音を鳴らしながら教室の中心に来ると

『初めまして！
宮益坂から転校してきたAAと言います！』

そして一瞬迷ったが頭の中で「わんだほーい！」という彼女等、彼等が見えた気がして

『いつもはワンダーランズ×ショータイムというグループでショーをしています！よろしくお願いします！』
といつもの笑顔で言った。

少し余裕を持てたので目の前を確認してみると、
私よりも女の子らしい金髪の子、逆に男らしく少し怖めな人、そしてロングヘアーの見るからにヤバそうな人、とまぁ個性強めなクラスで、
しかし、皆さん芯は優しそうな人ばかりだった。

反応も「よろしくなー！」と言ってくれたり笑顔で反応してくれる人しかおらずとりあえずは安心した。

「それじゃあ、そこの眼鏡かけてるやつの隣座れー」
と言われて、そこへ向かうと
「俺は青葉つむぎです！よろしくお願いしますAちゃん！」と呼ばれた。

『青葉くんだね、よろしくね！』と返すと彼は少し嬉しそうに笑った。

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その日の休み時間は質問タイムと化していた。
この日結構仲良くできた人が多いとは感じたが特に

「Aちゃんも凄いですね、、そんな演出についていけるだなんて……」
『ふふ、それはよく司がやってくれるかな。類も司が気に入っているみたいだからね！』

「楽しそうですねー…俺も遊園地は余り行った思い出はないし、今度時間がある時見てみたいです！！」
『本当に？！嬉しいよ、それじゃあチケットを贈らないとね、その時はみんなのことも紹介する！』

つむぎくんとはよく話が合うのか特に仲良くできたなぁ、と自分でも思っている。

その日は、生徒会室に寄ってからショーの練習をすることになっていた。

生徒会室の扉をコンコンコンと3回指で鳴らすと

『3年B組のAAです。
呼ばれてこちらへ来ました。』

というと「入れ」と言う声が聞こえた。

『失礼します。』
そう言いながら扉を開けて中へはいると
これまたキャラが濃そうな人達がいた。