＿百三訓 ページ8
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崖の上で、下にある大きな艦からぞろぞろ出てくる春雨を木の後ろに身を広めながら見下ろしていた第七師団と星海坊主。
「絶景だねェ。まさかたかが残党狩りに春雨十二師団中六師団が動くとは」
「春雨はそんな大規模な会社だったのか」
「何が会社だ。そんなことも知らねェで今まで宇宙海賊やってたのかァ？」
大柄な阿伏兎の背中に隠れるには彼女の背丈は丁度である。
くっついている彼らをヘルメットを被りながら見て星海坊主は目を細めた。ついにこの女にもデキたのか、と。大きな勘違いなのだが。
「なんで俺についてくる。逃げるなら俺が暴れてる今しかねェぞ」
「奴らは夜兎を根絶やしにするつもりだ。どうせ死ぬなら夜兎の生ける伝説と心中するのも悪かねェかもな」
「俺ァてめェらの団長殺しにきた男だぞ」
「俺だってあんなすっとこどっこい殺してやりたいと思ったのは一度や二度じゃねェさ」
そう言う阿伏兎だが、自分が生きて神威と再開するには星海坊主の力にあやかるしかないと。
「それならそのチビ盾にすれば済むだろ。149�僂�10月10日生まれ、胸のサ「オイ」…の癖して頑丈だからな」
「まず何でお前がそんなこと知ってる。気持ち悪い、死ね」
「……俺ァてめーの“妹”に聞いたぞ」
「………ふんッ」
こんな状況にも口喧嘩を繰り広げる。途中に出てきた“妹の存在”を初めて知った阿伏兎だが｢敵の情報を教えろ｣と、その声に我に返った。
「第一師団団長獅嶺は第十二師団で最も古株の猛将。筆頭格と言っていい」
「他に厄介な奴は」
「あの船は恐らく三凶星も呼び出されたな」
｢三凶星？｣と彼の答えに聞き返す。十二師団の中でもトップクラスの実力を持ちながら掟を犯し長らく幽閉されていた危険分子であることを教えた。
＿＿＿…その時桂の前に現れた。春雨一の膂力機動力を誇る組織きっての殺し屋。
「第四師団団長 海王星、猩覚」
そして、坂本が艦へと駆け込んでいたのを見下ろす影。十二師団中唯一兵を持たない師団。しかし戦場の全兵をその掌に操る機巧導師。
「第三師団団長 天王星、范堺」
そして、人の心を読む“目”と星芒剣王の異名を持つ春雨筆頭剣士はとある銀髪の男の前に現れた。
「第二師団団長 冥王星、馬董」
いずれにせよ、夜兎で構成された第七師団に劣らない強さを持っていた。
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波璃 - 3作品目おめでとうございます!今作も面白いお話を期待しています!更新頑張ってください!! (2020年5月21日 23時) (
レス) id: a6841af2ef (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - わーー！！！待ってました！！ありがとうございます楽しみです！！更新頑張ってください！(ありきたりな言葉かもしれませんが本心です笑) (2020年5月21日 17時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな | 作成日時：2020年5月17日 13時
