堕天使は悪者？

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時が経つの早いというのは本当なのだろう

ここに来て丁度1年
少女は7歳となり
ナースの補助として日常を過ごしていた
幼い妹が出来たとあって周りに可愛がられ
それに加え賢く覚えもいい為
ナース隊の人々からも補助の他に
医学について様々な事を学んだ


そして丁度1年ということは
あの出来事が起こって1年＿＿＿
大好きな両親と島の人たちの命日を意味する


今少女の瞳に映されているのは
父から託されたあの箱である
何度試みても開けることが出来なかったのだ

箱に伸ばす手の震えを抑え
ゆっくりと箱を開けていく
そこに入っていたのは
島でよく見ていた悪魔の実と1通の手紙


＿＿＿これを読む者へ
この中に入っている悪魔の実は
デビデビの実その名の通り悪魔に関する実であり
全ての実の根源である
私達の祖先がこの実について研究を行ったが
あまりの危険性の高い為に
これを島の一族の一生をかけ守る事にした

この実をよろしく頼む


これが手紙に書いてあった全てだ
今はなき故郷でずっと守られて来た物
少女は箱を抱えて第2の父である白ひげ元へ走った

部屋につくと少女は全てを話した
島の一族ではなかろうと
少女にとって頼れるのはこの船の人だけだから
そしてこの悪魔の実を食べたいと告げた


弱い自分では守ることができないから
食べてしまえば死なない限り手放す事はないから
強くなっていつか皆を守ってあげたいからと


白ひげは驚いたが止めることはせず
１つだけ条件を出した
そして各隊長を集め実の事を話した
中には心配する声も上がったが
白ひげと同様それを反対する者はいなかった

こうして7歳の少女は悪魔の実の能力者となった


それからと言うもの
少女は今までの生活に加え戦い方を学んだ
"守る"と言ったからには強くならなければならない

また白ひげが出した条件
敵や信頼のできるもの以外に能力を見せないと

これは白ひげが娘を思いつけたものだった


これを実行する為には
能力のコントロールはもちろんの事
悪魔の実に頼り過ぎた戦術はできない





約3年の月日が過ぎ
少女は次々と技術や知識を得て
10歳とは思えないほど強くそして賢くなった
実を使わずして船の全員が認める程までに


そんな時父である白ひげに言われたのだ
＿＿＿自分の目でもっと世界を見てこいと


少女の実力から考えて
このまま船にいたら賞金首となる
白ひげは悩んだ末に1度旅に出る事を勧めたのだ

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