44 sideなし ページ46
白ひげの言葉を受け旅人として海へ出た
日付は全てを失いそして始まったあの日
いつしか少女にとってこの日は
何か大きな決断をする日になった
顔を隠す用のフード付きのマントを羽織り
兄達がくれた短剣や銃に手を当て1人海の上にいる
自分で行くと決めたのに
いつもとは真逆の静けさに既に家族が恋しくなる
"世界を見てこい"と言われて
初めに上陸した場所はシャボンディ諸島
常に沢山の情報が流れ込んで来るここは
世界を見る為の大事な情報源という訳だ
だがここでの出来事が少女の未来を今の物にした
逆に言えばこの出来事が無ければ
少女は違う道に進んでいただろう
少女が見た物それはヒューマンオークションだった
そこからは多くの者が知っているように
少女は気分屋と呼ばれる様になり
海軍との繋がりも少しではあるが出来
集めた賞金で人々を解放する生活を送り
後にフィッシャー・タイガーと出会い
マリージョアでの大事件を起こしたのだった
1年間太陽の海賊団と航海を共にした後
再び旅人として海を渡り歩いた
例え大海賊の家族と過ごしていても
自分と違う人種の者と旅をしても
少女にとって全てが新しい事の連続だった
そう現実の冷酷さを知りながらも
少女はどこか夢を見ていたのだ
そんな時だっただろうか
背の高い男と少年に出会ったのは
気ままに訪れた島
何かいい情報はないかそんな軽い気持ちだった
穏やかで幸せそうな島だった
買った食料を船に載せ
果物の１つを手に取りかじりながら海を見つめる
次はどの島に行こうか
そう思った矢先だった
島の中で随一を誇る大きな病院から
大きな音と共に煙が上がった
海賊か！？
そう思ったが違った
いや島の者にとったら
海賊の方がまだ良かったのかもしれない
うるさい警報と人々の声が飛び交う中
聞こえたものは"珀鉛病""フレバンス"
その言葉を聞いた時全てを察した
それと同時に遠く方で勢いよく船に乗り込む
身長の大きな男とマントを被され抱えられた子供...
一瞬だが子どもの頬が白くなっているのが見えた
＿＿＿あの子か
ナース隊の人達から医術などを学んでいた
少女は自分より少し幼い男の子が
先程の島での騒ぎの張本人である事を知り
2人の乗る船を追うため
自分の船をその場に置いたまま
羽のみを出し羽ばたいた
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます！これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (
レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くちばし | 作成日時：2016年12月1日 20時
