37 あなたside ページ39
気づけば空は暗く月が当たりを優しく照らす時間
レイさんは未だ帰ってこない
まぁよくある事だ
『そうだ忘れてた
シャッキーさんここ最近の情報教えて』
「いいわよ何が知りたいの？」
『ん〜海軍にはあってきたから
海賊についてかな？
半年間山奥にいたから
その間の情報全く知らないんだよね
皆元気かな？』
そう言うと少し驚いた様子を見せる
『どうしたの？』
「Aちゃんもしかして知らないの？」
『？何かあったの』
「………落ち着いて聞いて」
『シャッキーさん？』
「ずっと前にAちゃんが
少しの間だけ乗ってたっていう太陽の海賊団
数ヶ月前に
船長が死んだ事により解散したわ......」
『へ？』
船長が死んだ？タイガーさんが？何で？
うそだ...タイガーさんが死ぬわけない
「詳細は不明だけど
海軍が倒したらしいわ…」
『うそ......
...皆は？……他の人達は無事なの？』
「他のクルーに命を失った者はいないらしいけど
アーロンがインペルダウンに投獄され
ジンベエが七武海になる事と引き換えに
釈放されたわ」
タイガーさんの死や太陽の海賊団の解散は
頭を真っ白にするには充分すぎる程だった
気がつけば内側から込み上げる涙
必死に止めようと顔を隠す
けど今泣いては行けない...
シャッキーさんにこれ以上迷惑は掛けられないから
『そう……教えてくれてありがと
いつかは分からないけどまた来る......
レイさんによろしく言っておいて』
そう言ってシャッキーさんが心配し
泊まっていくように言ったのを断り店を出た
ドアを閉めた瞬間
張っていた糸が切れたように涙が溢れた
急いでフードいつもよりも更に深く被る
誰にもこの涙を見せない様に
自分の弱い所を見られない様に
涙が少しでも止まる様に…
けど
どんなに深く被っても
どんなに強く押し付けても
涙は止まることなく流れてくる
その涙を振り切るように羽を広げ
行き先もわからず
ただただ空高く目指して飛び続けた
―――・―――・―――・―――・―――・―――
読んで頂きありがとうございます！！
この小説ももうすぐ40話
1人また1人とお気に入り登録・評価をして下さる方が増えていくのが最近の喜びです！
今まで旅人として生きているAが
気分屋になるまでの過去(多分過去編最後)
について書いていきたいと思います
もし区切りか悪くなってしまったら
続編が途中からになってしまいますが
これからもよろしくお願いします！
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます！これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (
レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くちばし | 作成日時：2016年12月1日 20時
