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30 出会いー1 ページ32

スモーカーside

あいつに初めて会ったのは
あいつが賞金首を連れて
海軍本部に来る様になったばかりの頃
確か気分屋と呼ばれ始めたのも
この辺りからだった

そんなある日
仕事が休みだった俺は用事があった為
シャボンディ諸島に来ていた
その時だあいつを見たのは...
正直この時まであいつと俺は何も接点もなく
俺が知ってる事はたまに聞く噂話位だった

それでも一目であいつだと分かったのは
海軍が賞金を払う時に使う
専用のカバンを持っていた事
そして何より今ではトレードマークと言ってもいい
黒いマントを羽織っていたから
勿論フードも深く被って...

そんなあいつを見た時
海軍とか自分の立場とかそんなもの全て忘れて
無意識にあいつに歩み寄り話しかけていた


「おい」

『なんでしょう?』

「お前気分屋だな」

『そういうあなたは?』


今思えば無意識とはいえ
決していい出会いとは言えないだろう
実際にあって初めて分かった事は
アイツの容姿がとても小さかった事
今のあいつも俺からしてみれば小さいが
あの頃のあいつは130cm程しかなかった
"まだ餓鬼じゃねぇか"
そう感じたのが事実
だがその小さな見た目からは程遠い
まるで大人の様な佇まいと話し方


「......スモーカー」

『スモーカー...覚えておこう
気分屋の名前を知っている
という事は君は海軍の人間かな?』

「あぁ」

『それで?
海軍の人が何か用かな
それか君自身ではなく上からの命令で
何か情報を掴んで来いとでも言われたかい?』

「どっちでもねえ
お前の話は噂だが時々聞く
少しくらい個人的な興味があっても
おかしくはねぇだろ」


俺が言い終わると同時に黙ったと思ったら
手を口に当てながら急に笑い出した


「何がおかしい」

『つまりは好奇心というだろ
見た所嘘はついていないようだし』


そういって再び俺を見ると


『君の事気に入ったよ
少しここで待っててくれ』


そういってどこかに走ってから数分後
さっきまで羽織っていたマントを
黒から白へと色を変えたあいつは
手に持っていた似たようなデザインの物を
俺に差し出してきた

着ろという意味か?
と差し出してきたマントを見つめる俺に


『さっきも言ったけど君の事気に入ったし
気も向いたから
特別に君達海軍からもらったこの賞金を
どう使うのか見せようと思ってな
あまり面白いものではないが』


興味があるなら確かめればいい
そう言うあいつからマントを受け取り
満足そうな顔をしてるであろうあいつの横を歩いた

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設定タグ:ONEPIECE.ワンピース , 兄弟.エース.ルフィ. , くちばし   
作品ジャンル:アニメ
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます!これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
- とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くちばし | 作成日時:2016年12月1日 20時

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