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29 スモーカーside ページ31

指示が出し終わり上を見ると
何をする訳でもなく
海を見つめるあいつの姿が見える

下をヒナの奴に任せ
少し距離を空け隣に立つ

俺に気がついたこいつは
わざとなのか
気をきかせたつもりなのか
作られた偽物の声で
作られた偽物の話し方で
俺に話しかけてくる
それはまるで自ら壁を作るように
だから俺は壁を取り壊すように
こいつの名前を読んだ

少し会話をしてから続く暫くの沈黙
ふと俺の方を向き何か話そうとした瞬間
激しい揺れが軍艦を襲う
周りを見ると後方に3隻の海賊船...
どうやら海賊に襲撃されたらしい

今いる場所は
海軍本部とシャボンディ諸島の中間地点付近
そんな場所で敵襲を仕掛けてきたと言う事は
余程自信があるのか
はたまた何も考えていないただの馬鹿か
まぁ取り敢えず今はそんなのどうだっていい
相手が海賊なら俺達がやる事は1つだ

下にいる奴らに指示を出そうとした所で
隣で座ってた"スーチャ"が立ち上がる


『...5分』

「待ってろと?」

『はやくシャボンディ諸島に行きたいから
それに.........大切な話の邪魔をされたからね』


呟きながら敵船を見据える
"絶対に気分屋を怒らせてはいけない"
これは誰が決めたわけではないが
海軍...いや一般人ですら知っている暗黙のルール
気分屋は一般人を傷つけた事は1度もない
どちらかと言えば
時々海賊を捕まえたりしている為
気分屋を恐れている人は殆どいないだろう
では何故こんなものがあるのか

それは比較的最近の事
海賊同士の大きな戦闘があったらしく
その規模は海賊船だけで見ても
50隻以上だったという
勿論その中には
億超の賞金首も能力者もいたらしい

そんな中偶然近くを通りかかった
気分屋は巻き込まれた...
その時気分屋はとても急いでいたらしく
それを邪魔する海賊達にきれたらしい

そこからはあっという間の出来事だったらしい
気がつけば船は沈み倒れている無数の影
そして既に気分屋の姿はどこにもなかったという
ちなみにこの話は
海軍に捕まった海賊達が実際に話した物らしい

まぁ後にも先にも気分屋がきれたのは
今わかっている限りではこの1件のみらしいが...
そもそも普段から起こるような性格ではない
きっとよっぽどの理由だったのだろう


「...わかった
ただし5分しても終わらなかったら
俺達も動くからな」

『あぁ...
終わったら何か合図を送る』


そう言って敵船に乗り込んでいったその後ろ姿は
それはあいつと出会ったばかりの事を思い出させた

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設定タグ:ONEPIECE.ワンピース , 兄弟.エース.ルフィ. , くちばし   
作品ジャンル:アニメ
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くちばし(プロフ) - 鈴さん» ありがとうございます!これからも読んで頂けると嬉しいです (2017年4月2日 17時) (レス) id: 30fd41f576 (このIDを非表示/違反報告)
- とても良かったです。更新頑張ってください。 (2017年2月11日 15時) (レス) id: a4159b1efe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くちばし | 作成日時:2016年12月1日 20時

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