Valkyrieのお人形。 (ページ4)

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宗「君も…。まぁ、そこそこ似合っている
君は、見た目だけは及第点だからね」

みか「えっ、ほんま？
嬉しい〜、A姉〜！お師さんに褒められた〜…♪」

嬉しそうにAに抱きつく。
Aは、良かったね、と言うように笑いながらみかの頭を撫でた。

宗「また君は…！！
Aに乱暴に触れるな！
一体何度言わせるのかね！」

そしてまた、しょぼん、と凹んだみかが「ごめんお師さん…A姉…」と謝る。

Aは、大丈夫、と微笑んだ。

『……！』

Aは入り口の方に掛けて行った。
それを目で追いかけると、そこに居たのは、先程から三人が待っていたValkyrieのメンバー、仁兎なずなだった。

なずな「……」

みか「んああっ！？ビックリした…
なずな兄ィ、いつからそこにっ？ずいぶん遅かったや〜ん、ちょっと心配したんよ？」

こくこく、と頭を縦に振り、みかの言った事に同意するA

なずな「……」

ペコペコと頭を下げるなずな
それに、みかとAは慌てる

みか「あぁっ、そんなにペコペコせんといて！おれのが年下やん、なずな兄ィに頭下げられたらどうしたらいいかわからへんよ〜？」

『な、っなず、…！』

なずな「………？」

なずなは、Aの着ている衣装を見て、触れようと手を伸ばす＿＿＿＿が、
みかがその手をパッと止めた。

みか「…んあっ、触らんといて？
この衣装、気になる？おれたち『Valkyrie』の基本衣装になるんやって、なずな兄ィのぶんもあるで〜♪」

楽しそうにそう言うみかだが、
一瞬、牽制するような目でなずなを見たのは気のせいだろうか。
しかし、なずなはそれに気づいていないようだ。

なずな「……♪」

みか「うん、おれもステキと思う！
なずな兄ィにも、きっと似合うで〜♪」

宗「影片。少し黙れ」

少し呆れたように言う宗。
みかは、斎宮にそう言われて大人しくなった。

宗「…ずいぶん遅かったね、仁兎」

なずな「……」

宗「まぁ、遅刻ではないので良しとしよう
さっさと着替えたまえ、そこに君の分の衣装がある。自分で着るには難儀するだろうから、僕が手伝ってあげよう」

そう言って、なずなに歩み寄る斎宮

宗「あぁ、仁兎。仁兎、仁兎、仁兎…♪
完璧に調律された僕のマリオネット！
今日も君は完璧だ…☆」

宗「天の与えたもうた神の奇跡そのものだよ、トレビアンッ！」