心はガラスでできていた

２１笑目:根回し手回し ページ25

その夜... 音遥の部屋 音遥side

『へぇ〜、翼と衣更がねぇ。うんうん、了解。報酬は口座に振り込んでおくからね〜』

電話を切ってそれをベットに投げ捨て、パソコンの方を向き直す

いまの相手？今回限りで雇った手駒だよ。例の「B1」が終わってから雇ってねぇ、衣更の監視させてたんだ〜♪「翼と接触したらやめていい」って条件でね

翼に合うまではこんな感じでその場その場で人雇ってたからほんと効率悪すぎて逆に笑えてくるよ

『にしても笑った...ねぇ』

端から見てたそいつや衣更にわかったってことは、消えかけてた感情が戻ってきたってことになる...いや、衣更と接しはじめてから戻りはじめてはいたか

だからあの日悲しそうな顔をしてたわけだし

ん？怒んないのかって？いや俺は「自分のすることをすべて肯定する駒」がほしかったわけだけだからさぁ

感情があろうがなかろうが、俺にとっては重要じゃないんだよね。というか翼がああなった理由については、さすがの俺も同情するしねぇ...

はい、この話は終わり。いくら俺が快楽主義者でも他人のプライバシーくらい守るからねぇ？

『にしてもそうなると...うん、少〜し根回しが必要かもねぇ』

片手でキーボードを叩きながらもう片方の手でスマホを操作する

『フ、フフフ...！あぁっやっぱりここまでしないと楽しくないよね！！」』

俺のモットーは「俺さえよければそれでよし」だけど...今回だけはほんの少〜しだけ曲げてあげるよ


よくできた下僕に褒美をあげるのも、主人の務めだからねぇ？




『アッハハ！アイムウィナ〜〜！！さぁどんどん潰すよ〜？俺たちの邪魔をするやつは全員ね！！』

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