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56曲目:手がかり ページ23

次の日... 村の教会 泉side

緒「あ〜...ごめんな?俺も人外の血は引いてるけど、スレイさんの師匠が死んだ後に俺は生まれたからなにも知らないんだ」

泉「そう...ならいいや。悪かったね」

ごめんな〜なんて言われながら教会を出る。ていうかあの神父、人外の血引いてたんだ。はじめて聞いた

凛「セッちゃ〜ん、ただいま」

泉「おかえり、妖精郷はどうだった?」

コウモリの羽をバサバサさせて戻ってきたくまくんは青い顔をして俺の影に入ると顔だけそこから出した

凛「ダメだったねぇ、あの妖精王が即位したのは百年前。それまではただの妖精だったから、スレイの師匠には会ったことないって」

泉「...そう」

俺とくまくんは「ちょっとした小旅行」って名目でママの師匠である先代人形の魔女、あんずについて調べている

俺はともかく、くまくんがつき合ってるのは単純に「おもしろそうだから」

...あのときのママのがらんどうの瞳が、いまでも忘れられない。もし、あんずって人のことがわかれば

ママがあんな目をして、俺を突き放すような言い方をした理由がわかるかもしれないから

緒「あ、まだいたよかった!お〜い!」

泉「?まだなんか用?」

凛「あ〜ま〜くんだ♪おい〜っす」

緒「うおっ!?お前もいたのか凛月」

...あんたその俊敏さ普段からやりなよね。ていうかさっきまでのぐったり具合はどこ行ったのかってぐらいすばやかったね

緒「いや、スレイさんの師匠だろ?俺は交流なかったけど教会関連でもう一人交流のある人がいたんだよ」

凛「いた?ってことはもうそいつ死んでるの?」

緒「あぁ、その人は五百年前にな。だけどその人の友人は生きてるぞ」

泉「友人?」

緒「この間魔女集会だったから泉は会ったことあるんじゃないか?倭国の魔女、蓮巳敬人さんだよ」

あいつか!!

57曲目:本当の通り名→←55曲目:先代の名前



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カトレヤ(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます! (2018年8月10日 2時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すっごく面白かったです!!!感動しちゃいました…。素敵なお話をありがとうございましたっ! (2018年8月9日 1時) (レス) id: e8c7ffb194 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カトレヤ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年6月28日 14時

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