45歩目:三十年の黒幕 ページ11
時雨side
一言で言えば、その男は「異常」だった
みかによって下半身を凍らされているにも関わらず笑っているのももちろんだがそれ以上に
人間でも妖怪でもないその独特な気配に、俺の目は釘づけだった
み「時雨にぃあの銃弾にあたったらあかんで!あれ、妖怪ー俺らーの動きを一時的にやけど縛るんよ!」
泉「はぁっ!?あいつそんなもんで時雨の頭狙った訳ぇ!?」
...なるほど、色々と合点がいった
「ククククク...それにしても今日のボクは運がいいなぁ、雪わらしに九尾と桜精、鬼神と蛇神の子どもに、希少な半人半妖までいる!あぁこの幸運を神に感謝したいねぇ!信じちゃいないけど!」
「まぁ一匹余計なのがいるけど」と蔑んだ目でレオを見た男に対して俺は目を見据えてハッキリと問いかけた
『ここ三十年の間の騒動、動く死体や妖怪を使った人体実験の犯人はてめぇだろ』
「おやおや君は頭の回転も速いんだね?ぜひボクの実験の被験体にしたいものだよ」
「「!?」」
俺と男の淡々とした会話に全員が驚き、俺たちを見ていた
司「ちょっと待ってください時雨さん!三十年間この男が実験などに関わっているのなら、なぜこの男は年を取っていないのですか!?」
レ「そうだぞシグ!俺はともかくなんであいつはおっさんとかじゃないんだ!?」
レオは桜精の司の魂を借りて生きているから、ある程度の年齢まで成長してから一切成長していない。これは生きていくために必要な条件だからまだわかる...だけどこいつは
『実験の産物だろ。不老不死...は無理でも、見た目の老化を遅らせるくらいはできそうだからな』
「全部あたっているよ、被験体じゃなくて助手にしたいくらいだね」
人の好かない笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ男はさっきからみかの殺気を浴びているにも関わらず気にもしていなかった
『...お前、なに者なんだ』
久「...ボクは久遠ークオンー、生物と妖怪を超えさせたいしがない科学者さ♪」
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樫(プロフ) - 金木 研磨さん» ほめてくださってありがとうございます!インスピレーション湧きましたら全力で書きますね! (2018年4月29日 20時) (レス) id: bd6202e1c7 (このIDを非表示/違反報告)
金木 研磨 - 完結おめでとうございます!とても面白かったです!泉と、夢主の関係や5奇人などの、面々も出てきていたのに、凄くキレイにまとまっていたので読みやすかったです。また、しっかりとした内容で、とてもハマりました。他のイベントでのお話も、作ってください! (2018年4月29日 20時) (レス) id: 7233af45d6 (このIDを非表示/違反報告)
Knightsを護る騎士でいたかった(プロフ) - 樫さん» 通知来てすぐ飛んできたからね!(ドヤッ) (2018年1月26日 17時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
樫(プロフ) - Knightsを護る騎士でいたかったさん» 早いなおい (2018年1月26日 17時) (レス) id: bd6202e1c7 (このIDを非表示/違反報告)
Knightsを護る騎士でいたかった(プロフ) - 完結おめでとうございます!次回作も楽しみにしてます!!!(1コメゲッチュ←) (2018年1月26日 17時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
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