悪鬼滅殺に命を懸けた1人の剣士 弐

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「うおっ!?」









虎杖くんを突き飛ばし、そのまま受け身を取りすぐに体を起こす
刀の鯉口に指をかけてすぐに刀を抜いた









『伏黒くん、じっとしてて!!』

「！」









ﾋｭｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩｩ









全集中


水の呼吸







弐ノ型









『水車!!』









ザンッと呪霊の腕を斬り裂くと、もう片方の腕で殴り飛ばしてくる


ドゴッと壁にめり込み、呼吸で受け身を取り損ねた体は骨にヒビが入ったのを感じた









「神瞑!!」

「おい!!」









ﾄﾞｺﾞｫｫﾝ!!









ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｯ









口の中の血を吐き出し、両足を地面につけてそのまま後ろに滑るように下がった









ｺﾞﾝｯ









『！』









呪霊の頭に拳を1発入れた虎杖くんは、私の元まで下がってきた
伏黒くんもすぐに玉犬を連れてこちらに駆け寄ってくる









「大丈夫か!?」

『う、うん…』

「虎杖、お前は逃げろ」

「言ってる場合か
今帰ったら夢見悪いだろ、それにな
こっちはこっちで、めんどくせえ呪いがかかってんだわ」









呪霊と戦う彼だけど、どれだけ強くても相手の方が数段上だ









「呪いは呪いでしか祓えない」

「それ早く言ってくんない？」

「逃げろつったろ」

『虎杖くん、伏黒くんの言う通りにして
ここは私と伏黒くんに任せてくれたら大丈夫』

「あるじゃん、全員助かる方法」

『え？』

「俺にジュリョクがあればいいんだろ」

『…………えっ』









あーーん、と先程の宿儺の指を口の中に入れて飲み込んだ虎杖くん
私の感覚からすると、呪霊は鬼、そして今の宿儺の指は









ｺﾞｸﾝ









稀血に分類されると思う









『くっ…………！
水の呼吸 肆ノ型 打ち』









呪霊の頸を切ろうとすると、それよりも早くに呪霊を消しとばした何か
不発に終わった肆ノ型、だけどそれよりももっと…もっと厄介なものが現れた









『いた…どり、くん？』

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