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御幸
「彼氏とかいないんで、ほんとその話するのやめてもらってもいいですか？」
「はえー。もう別れたの？」
どんどん不機嫌そうな顔に変化していく。
この俺だって付き合って一日で別れたこと、今まで一度もないぞ…
「そもそも付き合ってないですし」
「へー。そうだったんだ、おつかれー」
「…ムカつく」
俺だって急に女子とか連れてこられて迷惑してるっつーのにこいつは…
「そいつのこと早く記憶から抹消したいのでその話は二度としないで下さいね」
「しねーしねー」
信用してなさそうに俺の顔を見てくるから、真顔で頷いてみせれば渋々どうやら信じたようだ。
「それじゃあ、ちゃんと連絡してあげて下さいね」
「へいへい」
「お疲れ様でした」
「お疲れー」
帰っていくAの背中を見ながら、さっき貰ったメモを取り出して見るとため息が出てきた。
ったく…めんどくせえなあ
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作者名：おにぎり | 作成日時：2021年3月27日 6時
