【鬼滅の刃】夢喰い鬼は人を喰えない

夢鬼24 ページ29

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「童磨様…どうして泣いているの？」







童磨様の顔に手を伸ばして頬に
手を添える。








童磨「可哀想に…辛かったね……
辛かったね…」







童磨様は私の辛い過去に泣いてるの
だろうか…それとも私を哀れんで
泣いてるのだろうか…







(これが私の過去……彼は、
彼はどうなったの？)







「童磨様…彼はどうなったのですか」







童磨「彼は鬼になれずに
死んでしまったよ」






童磨様は涙を流しながら言った。






「…」






(あの男の人は無惨様だった…
今だから分かる。喋り方も声も同じ)







これが私の過去だと言われても未だに
実感が湧かないから悲しいかと
聞かれても分からないと答えるしかない。






けど…







「……あ…れ？」







ポロポロと涙がどんどん零れてくる。
彼を思い出すと苦しくて悲しくて…






「…」







大切な人だったんだ…とても。
でもどれだけ思い出そうとしても
彼の名前…彼の顔は靄がかかったように
分からなかった。







童磨様は泣いている私を抱きしめて
一緒に泣いてくれた。






あの時とは…彼とは真逆で童磨様の
身体は冷たかったけど彼と同じで
安心できた。






童磨side




夢想姫に過去を教えてあげた。







夢想姫の過去…境遇のことは可哀想
だとは思う。けど俺には分からない








死んでしまった者を思って
悲しむなんて…それより君
の方が可哀想だ。









ずっと疎まれてきた君の方が
よっぽど…







嗚呼…自分の為に悲しむことが
出来ないのか…俺と一緒だね









哀れだなぁ…可哀想にね夢想姫







でも大丈夫…俺が救ってあげる。








だって俺は教祖様だからね









おまけ

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Q.そういえばどうやって過去を
教えたの？


A.脳を少し弄ったんだよ。だから
気絶させたんだよ。痛いと可哀想だからね



Q.教祖様は夢想姫の過去に出てきた
゛彼 ゛のことをどう思う？


A.特にどうも思わないな。ただ夢想姫を
好いていたみたいだから鬼になってたら
仲良くは出来なかったかもねぇ


Q.人間だった頃の夢想姫ちゃんを見て
どう思った？


A.ん？容姿は今と殆ど変わらないよ
性格は今と変わらず少し抜けてる所
があったな。人だった時からあんな
なんだねぇ…そこも可愛らしいがな

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