推し12 ページ13
本を読み終わり時計を見ると、既に11時を過ぎていた。
私は慌ててベッドに潜り込み、色々考えた。
明日もキセキやさつきと会える……そう思うと、すごくワクワクした。
…………黄瀬には嫌われてるけど。
とりあえず寝よう、と目を閉じようとした。
その時。
携帯が鳴った。
こんな時間に誰だろう、とLINEを開くと、信じられない文字が見えた。
【黄瀬涼太】
『………え?え!?何で!?え、黄瀬!?ええ!?』
送られてきたのは、『ごめん』のたった一言だった。
ごめん?何の事だろ。
悩んでいると、電話がかかってきた。
恐る恐る見ると、そこに表示されているのはやっぱり【黄瀬涼太】で。
『……はい』
無視はアレなので、電話に出ることにした。やっば、声震えた((
「あ、えっと……七島さんっスよね?」
『七島です。っていうか私じゃないとアウトじゃないですか?』
「あはは、それもそうっスね」
良かった。嫌われてはない………のかな?笑ってくれてるし、嫌ってたら電話しないよね?
『あの、黄瀬くん。ごめんって何の事ですか?考えても分からなくて』
「え、あ……その……桃っちに聞いて………俺…部活中、七島さんに失礼な態度取ったなって思って…………その……」
しどろもどろ話す黄瀬くんのおかげで理解した。
ああ、ごめんってあの事か。まさか謝ってくるとは思わなかった。
っていうか桃っちって、さつき?だよね?
『いえ、そんな……』
「本当にごめん…!キセキ狙いのミーハーかなって疑っちゃって……ショーゴくんとも幼馴染みって聞いたから、つい……」
これ、何気に祥吾disられてるよね。
『いえ、本当に大丈夫です。誤解が解けたのなら』
「えっと…敬語なのは、怒ってるからっスか……?」
『あっ、ごめんなさい。これ癖で』
癖っていうか緊張したらつい敬語になるんだよ!分かる?この気持ち!!←
『っていうか、何で私のLINE知ってるの?教えてないよね?』
「ああ、それは赤司っちに頼んだんスよ。赤司っちも虹村先輩から教えてもらったみたいで」
赤司様ェ…………。
ナチュラルにゲットするなんて、さすがっス……。
「明日じゃなくて、今謝りたかったから……夜遅くにすんません」
『全然大丈夫!なら、もう消していいよ』
「えっ」
何でっスか、と驚いている黄瀬。
え、逆に何で持っとく必要があるの?←
黄瀬とLINEとか、緊張と嬉しさで死ぬから。マジ無理だから←←
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りおん - すごく面白いので、もったいないと思います! (2018年12月26日 17時) (レス) id: f919ba13cc (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - この作品が凄く面白いのでそろそろ更新して下さるとありがたいです。どうぞよろしくお願い致します (2018年10月19日 22時) (レス) id: 0eba96f5ee (このIDを非表示/違反報告)
みかづち - 凛恋@キドさん愛し隊さん» ご指摘ありがとうございます!更新頑張ります!! (2018年8月24日 22時) (レス) id: 2ae2904005 (このIDを非表示/違反報告)
凛恋@キドさん愛し隊(プロフ) - 面白いです!応援してます!因みに黒子の名前は片仮名でテツヤですよ (2018年8月22日 22時) (レス) id: 64b5b9dc76 (このIDを非表示/違反報告)
みかづち - 彩香さん» ありがとうございます!これからも応援よろしくお願いします!! (2018年8月2日 10時) (レス) id: 2ae2904005 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みかづち | 作成日時:2018年7月20日 23時