宴。 ページ16
皆でワイワイしながら宴。とっても楽しい。
そう思えるのも主様のおかげ。
刀のままでは出来なかったこと、いっぱい体験させてもらえて、私は幸せものだなあ。
ふと縁側を見ると一人誰かが座っていた。
行ってみると…
「三日月様!こんばんは!」
「おお、九鬼か。話しかけてくるとはこれはまた珍しいな。」
「えへへ、隣いいですか?」
「ああ、よいぞ。」
私は最近体験したこと、日向とのことを話した。
「最近、毎日が本当に目まぐるしく過ぎていって、でもそれも楽しくって…生きてるなあって思うようになりました!」
「それはよいことだな。九鬼よ、世界は広い。まだ見たことのないこと、知らないことをどんどん知っていくことも、なかなか楽しいぞ。」
「…!はい!それに、私、主様や皆、お兄ちゃんに感謝してるんです。いつかこの恩を返せるように、私は頑張ります。では、失礼します!」
遠ざかってく九鬼の背中を見送って、三日月は呟いた。
「頑張るのだぞ、九鬼。」
日向side
あれ、九鬼ってばどこにいるんだろ…
「お兄ちゃーん!!」
「九鬼!探したよ。」
「えへへ、ごめんごめん。あ、そうだ!」
と言って僕の頭を撫でた。
「…え。」
「いつもの感謝を伝えたかったの!日向、いつもありがとう!今この間は私がお姉ちゃんだ!」
「ふふ、そっか。ありがとう、お姉ちゃん。」
冷静を装うって、簡単な事だと思ってた。
でも、君が相手だとそうはいかないみたい。
こうして撫でてくれてる。楽しい時間を共有してくれる。傍にいてくれる。君は、僕の傷ついた心を、温めて、癒してくれる。
でもそれよりも先に進もうとする僕は、やっぱりわがままなのだろうか。
君を失うこと、誰かと結ばれてしまうことをこんなにも恐れている僕は、臆病者だろうか。
君に恋い焦がれ、見つめている僕は、恋する一人の少年なのだろうか。
いつか君が、恋をして、誰かと結ばれた時、僕は君に笑顔で、おめでとうって言えるだろうか。
好きだよ、九鬼…
僕は君への想いに蓋をすることはできないみたいだ。
64人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桜花(プロフ) - 今まで連載を見てくださった方々、本当にありがとうございました。ここで、日向正宗と双子の物語。は完結です。本当にありがとうございました!! (2019年10月13日 14時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん» 初めていただいたリクエストを書いたのですが…どうでしょうか?可愛い路線にしたのですが…!嘘月さんのご期待に応えられるように頑張ります! (2019年1月2日 22時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん» あけましておめでとうございます!そしてレスありがとうございます!お餅つきですね!頑張ります!! (2019年1月2日 12時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
嘘月(プロフ) - 桜花さん» あけましておめでとうございます!!ネタ、なのですが、餅つき、とかいかがでしょう? (2019年1月2日 12時) (レス) id: 330b7fd244 (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - 嘘月さん!お友達申請まで…!!本当にありがとうございます!それと、もしよろしければ、ストーリーのリクエストをいただけませんか?よろしければなので、もし無くても気にしないでください! (2018年12月28日 19時) (レス) id: 8a6bd79137 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桜花 | 作成日時:2018年11月3日 20時