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7話 ページ8

〜川原〜





『痛たた』


私は坂の上で足を滑らせて落ちてしまった


いや〜まさかブラブラと歩いていたら川原に着くとは・・・


けれど何かにぶつかった


なんだったんだ?




敦「あの〜」


私が考えていると後ろから聞き覚えのある声が聞こえた


振り向くとそこには敦君がいた


『どうした?』


ここは一般人を装う


敦「なんで坂の上から落ちて来たんですか?」


『簡単な説明がいい?難しい説明がいい?』


敦「えっと・・・なら簡単な説明で・・・」


『分かった。
足滑らせて落ちた』


私が言うと敦君が、嫌!どう言う事!?と突っ込んできた


だってホントの事なんだから


『そんな事より少年名前は?』


私はめんどくさくなり話をそらした


敦「(あ、話そらした)僕の名前は中島敦です」


うん、敦君の心の中が見えるよ


『敦さんか、私古今時笑涙』


私はよろしくといい手を差し伸べた


敦君もおずおずとだけど手を握り返してくれた


本当は敦君って呼びたいけどあっちからしたら初対面なんだよね


私はそんな事を考えていると、敦君は何かを思い出した顔をした


『どうかした?』


敦「いや・・・笑涙さん。その・・・」


私はハッキリいいなと敦君に言った


敦「実はお金を・・・貸して欲しくて・・・」


あ、そんな事か


別にいいけどここで渡したら敦君太宰さん達と合わなくなるよね


それは避けたい


『ごめんね。それは出来ないや』


敦「そうですよね・・・見ず知らずの人にお金を貸して貰おうなんて・・・」


『お金は貸さないけど、キャンデーなら上げるよ』


私は敦君にキャンデーを差し出した


敦「いいんですか?」


敦君が問うと私はもちろんと言った


敦君の顔がパァァァっと明るくなった





『こんな物しか無くてごめ・・・・・・』



私は固まってしまった



敦君がどうかした?と聞くと私は敦君の後ろを指さした


敦君は振り向くとびっくりした顔をしていた


そりゃそーだ





なんたって足2本が川を流れているんだから





あれ絶対太宰さんだよね


てかあれで生きてるってすごいな・・・


私がそんな事を考えていると敦君が川に飛び込んだ


あ、助けるんだね


私なら知らない人が流れていたら無視するよ


いや〜偉い偉い(棒)


敦「笑涙さんも手伝ってよ!!!」


え〜〜


仕方ないか・・・









私と敦君の活躍により包帯無駄遣い装置は川から引き上げる事が出来た

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作者名:黒薔薇 | 作成日時:2018年9月23日 13時

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