不満な彼女は自由を求める【リヴァイ】Part3 (ページ37)

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矜恃:135話ページ37

「オリバ！どうした─」

バァン！

倒れていた兵士に駆け寄った兵士が撃たれ、倒れた

撃ったのは、感情を押し殺し涙を流すハンジだった

フロック達から逃れ、ハンジ達は森の中に隠れた

追っ手は全てハンジが倒し、リヴァイとAは直ぐに休ませた

ハンジ「もう、追っ手は居なくなったよ。リヴァイ、A」

ハンジは1人耐えた、たった1人で

テントを張り、焚き火をし、警戒を怠らず、リヴァイとAの治療もした

リヴァイは右顔面全体を、Aは左目を縫った

ハンジ「みんな巨人にされたけど、君達だけ生き残った。この怪我でまだ生きてるのも同じ理由だろうね、君達がアッカーマンだからだ」

ハンジは頭を抱えた

フロック達から逃げたという事は、ミカサ達以外の調査兵団からは敵にされたという事だ

混乱している状況とはいえ、この壁の中で逃げ回るのは得策ではない

ハンジ「これは、どうしたもんだろ。私達じゃジークを止められないだろうし、アルミンやピクシス司令に託すしか…例えばエレンがジークを裏切っていたとしても、イェーガー派が脊髄液でこの島を支配するなら、私達は一生この島のお尋ね者…多分、順番が来たんだ。自分では正しい事をやってきたつもりでも、時代が変われば牢屋の中」

順番が来た、自分では正しい事をやってきたつもり、それでも時代が変われば牢屋の中

それは以前、エレンとヒストリアの居場所を吐かせる為に拷問した中央憲兵のサネスが放った言葉だ

ハンジ「いっそ、ここで3人で暮らそうか。ねぇ、リヴァイ、A──」

ハンジの目に砂が映った

地面の砂ではない、砂漠の様なサラサラとした砂

そして光り輝く巨大な大樹の様なものも

一瞬の出来事だ

ハンジ「今の、まさか、エレンが世界を…リヴァイ！」

ハンジがリヴァイの方を振り向くと、リヴァイが起き上がっていた

リヴァイ「獣の、クソ野郎は、何処だ…？」