人気まだまだ急上昇中です【歌い手】

そらるはんぺん「・・・ぺん(?)」(訳:17話) ページ22

翌日、目が覚めるとLINEを開いて、ブロックリストを表示する。
久しぶりに見る名前が並んでいた。

その中から"まふ"という2文字を探し出すのは容易なことだった。


ブロック解除をすると私は、文字を一つ一つ打っていく。
A久しぶりだね。今週の土曜日、予定が空いていれば〇〇駅前に16時に来て下さい。他の人は連れてこないで。

思ったより早く既読がついて、"なんで"という冷めた返信が来たけどそれを無視して昨日着たままだった服を脱いでパーカーに着替える。

バッグに財布とスマホを無造作に詰め込んで家を出る。


＿＿向かった先はカラオケ。

3時間分の時間をとって曲をバンバン入れていく。

『＿小さな箱庭から＿＿』

歌うのは凄く久しぶりだった。
しばらく歌うことを避けていたから。

点数が出る。89.4点。
下がったなぁ、と思いながら次の曲を歌う準備をする。


『あー...飲み物空だ...』

2時間45分をまわったくらいでちびちびと飲んでいた飲み物が切れた。

このカラオケ店はドリンクバーに行くためにロビーを経由しなきゃ行けない。(無駄に遠い)
壁ぶち開けてくれたらな...((

さっきまで歌っていた曲を口ずさみながら歩いていると、声が聞こえた。

「まふー！早くしてよー！久しぶりのカラオケだよっ！」

「美彩騒ぎすぎ。」

「そらるまでー！さかたーん！！」

なん、で。
シェアハウスの皆がいる。楽しそうに笑っていた。

まふ「ちょっと待って、よ...

...ぁっ」

っバレた...。よりによってまふに。
飲み物を諦めて自分の部屋まで戻る。

残り時間は10分を切っていたから帰る準備をする。
あの人達が去るのを待って。


声が聞こえなくなって、部屋を出て会計をしようと足を進める。

「待って」

手首を掴まれて、自然と足が止まった。

『ま、ふ。』

まふ「ねぇ、土曜日なに？今更、謝りにでも来るつもりなの」

あぁ、やっぱり、この人は知らない、覚えてない。
ずっと付けてくれていたイヤリング、外していて今は美彩のグッズのイヤリング付けてるね。

貴方の中で私は、一体なんだったんですか？


ねぇ＿＿

まふ「Aがそんな人だと、思ってなかった。思いたくなかった＿」

『まふ、私はね、貴方のことを、あの人も含めて家族だと思っていた。...家族だった。きっと貴方は忘れているよね。あの時の＿＿＿

...土曜日。土曜日に、また話そう。他の人もいるんでしょう？』

■+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■

文字数がぁぁぁ！！！！！((

まふてる「18話じゃ！」(?)→←やまだぬき「きゅっ！！」(訳:16話です！)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す