さて、夢とはなんでしょうか。【明星スバル】

dream ページ4

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小さい頃から、予知夢を見る体質が嫌いだった。






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「 お母さん、昨日見た夢が 」




「 やめて頂戴、夢の話はしないで 」




「 でも 」




「 夢がそんなに大事だって言うの？頼むから早く外で遊んできなさい 」




「 きいて、お父さんが他の女の人といる夢だったの、お父さん楽しそうだったよ。お父さんが笑ってればお母さんも嬉しいよね？ 」





「 やめてったら！！ 」





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「 驚いたわ、あんたの夢って全部本当になるのね 」




「 …！うんっ、あのね、お母さっ 」




「 …あんたの所為で全部台無しよ 」




「 …え？お父さんは… 」




「 別れたから、あなたのお父さんはもう、居ないの 」




「 …そんな 」




「 あんたさえいなければ、こんなことには 」





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その後からはなにも聞こえなくなった
もやもやとした霧みたいなものがかかって、なにも思い出せなくなった




いい予知夢もあれば悪い予知夢もあると、初めて知ったのもこの頃で
お母さんもいなくなって祖母に育てられたというのは憶えている



祖母は“ 愛 ”も、そして“ 夢 ”も与えてくれた
けれど“ 夢 ”を見るのが怖くて、何もかも醒めてほしくて




「 愛が与えられていれば、別に夢なんかいらないか 」




放棄




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寝ている時の夢は人よりも見られるのに
それはまるで障害かのように
夢見ることができない ．






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