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やっぱりお腹が空いて、腹の足しにならないかもしれないけれどコンビニでカロリーメイトを購入した。それから封筒とペン。飲食スペースでさほど迷いもなく筆を走らせて、その個体を貪りながら、自動ドアを出て職場への道を歩く。
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「 ……あっ 」
「 ……あ？…あっ、あんたっ！ 」
うそうそ、本当の瀬名泉？
と、考えて、冷静になるけれど、うちで寝ているのも本物の朔間凛月だった。世間が大注目中のアイドル兼トップモデルは私を指差して固まっている。幸いながら後ろにいるカメラマンさんなどは気がついていないらしいが、いずれ注目を浴びることに変わりはないからひとまずその指差しをやめてほしい。
「 ちょっと、こっち来て！ 」
「 なんですかっ、私別に凛月を誘拐したわけじゃありませんよ 」
どうやら職場の近くにある(そんなところにあって大丈夫かと通りかかるたび思っている)ケーキ屋さんでのロケらしく、この人はそんなカロリー高いものを摂取するような仕事を受けるのかと考えていたら腕を掴まれて路地裏に連れていかれた。なんでこう、都合のいいところに路地裏があるんだろう。黒猫がこちらを見て威嚇をしている。
「 あんた、あそこの店で働いてるんでしょ 」
「 ん？あぁそうですけど。もしかして瀬名さん来たことあります？破廉恥〜 」
「 あんたがそれ言う？ 」
「 いや〜、今すぐ解放しないなら雑誌にでも売りつけてやりましょうか 」
「 それはあんたのだぁいすきなくまくんにも迷惑がかかるし第一俺はあんな店なんていかないからぁ！ 」
「 人の職場をあんな店呼ばわりですか。ひどいなぁ、今から出勤だってのに 」
目の前の瀬名泉は明らかにイライラしている。私もテレビで見かけない日はない有名人とこんな言い合いをするだなんて思わなかった。そろそろロケ再開しそうですけどと指差すと焦った顔でこちらを見つめて来た。
「 くまくんは？ 」
「 大丈夫ですって。そちらが予想してる破廉恥なことは一切してませんし、私はこれが最後の出勤ですから 」
「 ……え？ 」
「 そんなすっとぼけた顔テレビで見せたら瀬名さんバラエティにも出れるようになりますよ 」
「 ……馬鹿だねぇ、まあでも、くまくんに合ってる 」
暴力沙汰はやめてよねぇ！と捨て台詞を吐いて元いた場所に戻っていったのだがあの人は私をなんだと思っているのだろう。しかももう遅い、私は過去に一回あいつの頬を張ったことがある。
猫に威嚇されながら路地裏を後にして、自動ドアを開けた。
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フラッペ - ねむいさん» りっちゃんはいいですよね（＾＾）独特な雰囲気というか無気力で可愛らしいというか……でもライブではきちんとする所、好きです。更新の方は細かく繊細に書かれているのがねむいさんの作品の良いところですので、自分の思うがままに書いていただければ幸いです……♪ (2018年8月22日 1時) (
レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
ねむい(プロフ) - フラッペさん» ありがとうございます。フラッペさまからコメントをいただくたび、有難いという気持ちで胸がいっぱいになります。お気付きかとは思いますが、私も朔間凛月が一番の推しです。しかし推しほど書くのが難しい！精一杯尽くしていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: f7d54c694c (このIDを非表示/違反報告)
フラッペ - 新作おめでとうございます（＾＾）推しのりっちゃんなのでとても嬉しいです……!!もう一話目で「好き」と口からポロりと出てしまいました。ホントにこの作品の続きがむちゃくちゃ気になります。ねむいさんの事応援してます♪ (2018年8月18日 21時) (レス) id: 0c5a8c4f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむい | 作者ホームページ：
作成日時：2018年8月15日 23時
