おねがい。【マフィア松】2

第72話 ページ31

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父「A、今何て言った？」


『ふざけるなって言った。』


父「あまり調子にのると、痛い目に遭うぞ。」


『痛い目に遭うのはやだなぁ。』


父「だったら、おとなしくしている事だな。」


『そうね、おとなしく……









居るわけねぇだろ。』









父「ッ！？」


『あと、言っとくけど。』


父「な、なんだ。」


『痛い目に遭うのは、私ではなく……





てめぇの方だよ。』





グサッ





父「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！」





ポタポタ





『どう？腹を刺された感想は？』


父「お、おま…え……」


『馬鹿だよね貴方、私があんな簡単に捕まるわけ無いでしょ？もっと縄の縛り方を考えた方がいいよ。あ、その前に死んじゃうか。ははは』


父「A……」


『辛かった。貴方達がこの世に居るだけで毎日苦しくて苦しくて、何回死のうと思ったか……』


父「」


『そんな時、私はみんなに会った。それからは毎日が薔薇色の生活だった。それはまるで……昔のお父様とお母様と姉上と兄上、そして私みたいに……』


父「」


『お父様……いや、お父さん。私は貴方達が嫌い。でも……好きでも…ある……』





ギュッ





『おとう…さん……ご…めんなさい……』









私はそう言うと、抱きしめる力を強くした。









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