バカ

カ ページ3

花宮side







今日は高校の入学式。
結局彼奴は中学の中で俺を超えることは無かった。そして…。


『なんでお前がここにいるんだよ』


『やっほ！まこちゃん！また勉強よろしくね？』


中学で終わりだと思っていたアイツとの勉強は、どうやら高校でも続くようだ。しかも同じクラスで。


『まこちゃん！部活どうする？やっぱりまこちゃんは、バスケ部？』

『…。』

『ねぇってば』

『なんでお前が隣に座ってんだよ。ホントの隣どこ行った？』

『三浦くんならトイレだよ？それより、バスケ部なの？』

『あぁ。』

『マネージャーとか募集してないかな。私まこちゃんのバスケ、近くで見たい』



『あんなのが見たいとか、マゾか？』


なんで、あんなのが見たいんだよ。



多分この時から。いや、もっと前かもしれない。アイツに対してバカだなって思うようになったのは。

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