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？？side
「おぉ、起きたか！
うむ、うむ♪
やはり、我の見立て通りじゃのう☆」
見知らぬ天井だった。
首までしっかり覆われたワンピース状の服に、
レースや、シースルーが
ふんだんにあしらわれている。
ユニット衣装や
パンデクスの服と同様、
袖は繋がっているような、
いないような、不思議な感じだ。
袖の下には白い、シルクの手袋。
白い布が被さった、
玉座のような椅子に座って、
“彼女”を見ていた。
白いレース生地のヴェールを頭から被せられる。
それで眠たくなるのは、
果たして、“彼女”の能力なのか・・・。
「我の見立て通り、花も似合う。
───さ、こっちじゃ。
おぬしのために、
特別製の天蓋のベッドを用意したぞ♪」
手を引かれて、
玉座から立ち上がると、
そのまま近くのベッドに押し込まれた。
「我の“権能”が働いておるとはいえ、
おぬしまで眷属にするのは忍びないしのう？
故に、
思考を奪うくらいはさせてもらっとるが。
────こやつの目を通して、
見えておろう？
“童”」
彼女は、何をいっているのだろう？
「“我”とて神ぞ。
こやつが“血印”をむすんでいる事も、
それに介入して
貴様がのぞいていることも、
お見通しじゃ」
───不服だ、不本意だ。
「まぁ、所詮は“夢”ぞ。
ここがわかるならば、大したもんじゃ」
───えいち？
────聖夜side────
聖夜「起きた？」
エレン「薬と水、ここに置いておくね」
聖夜「エレンさんあんがと☆
ねぇ、英智先輩。
意識落ち気味だけど、気分はどう？」
英智「なんともないよ。
多分、優鶴が助けを求めてるんだろう。
何か、知りたそうだね」
聖夜「そうだね〜？
本当は、
聞いちゃダメな事が知りたいって言って
言ってくれる？」
可愛くない顔になってるのは、
百も承知で、
真面目な顔になってしまう。
俺のキャラは
こんなのじゃないのに。
もっと、無邪気で、空気が読めなくて。
馬鹿で、愛らしい。
それが、
“夏橋聖夜”の、アイドル像なのに。
英智「当ててあげようか？
───『血印』のことだろう？」
聖夜「ほんと、シュミ悪いよ。
人の頭の中を覗く権能まで
にいちゃんと『半分こ』してるの？」
英智「『半分』だったら、
よかったのかもしれないね。
───聖夜くん、
君はうっすらわかっているかもしれないけれど」
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作者名：クラウン | 作成日時：2021年7月12日 1時
