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優鶴side
観客達がざわめく、
りんね達が戸惑う。
“原因”は明らかだ。
俺の背から伸びた、
淡い色のフェザー。
セブンスコーデの七色を水で薄めたみたいな、
淡い淡い色合いの、
“俺だけ”の“フェザー”。
夏希「壮観だなァ」
優鶴「お前もな？」
夏希の背から伸びた“フェザー”は
“スターフェザー”。
初めて“フェザー”を出したとは、
到底思えないレベルの高い“フェザー”だった。
『5980020カラットです！』
結果がアナウンスされてから、
また、会場にざわめきが走る。
俺に合わせてアップグレードされたシステムは
どうやら
正常に運用ができているらしい。
まぁ、これを“正しく”とは、
全員思っちゃいないだろうが。
りんね「そこまで・・・・」
優鶴「りんね、ルヰ。
これが“今の俺”の本気だ。
贖罪と、
使命のため“だけ”にこうして生きてきたけど、
それももうどうでもいい。
“大罪人”の肩書き背負って、
壊すだけ壊して、“どろん”でいい。
作り直すのは、お前らでやれ。
俺、疲れたし。
俺のこと嫌ってる奴らの為に粉骨砕身するの、
“もう嫌になった”から。」
「本当にそれでいいのですか」
優鶴「おっ、早かったな。
“プリパラの女神サマ”？
もうちょい遅い登場だと思ってたわ」
ジュリィ「ユヅくん・・・・。」
優鶴「直で会うのは“久しぶり”。
ジュリィ、ジャニス。
“裏切り者”に寛大で、丁寧な措置、
感謝の念も禁じ得ないな
崩壊しかけてたプリパラは修復できたか？」
ジュリィ「貴方が
足りなくなったところに
“煌めき”を回してくれたおかげで、あーーー」
優鶴「それが“役目”だ。」
俺は、
“調整”する為に生まれてきた、
お礼を言われる筋合いはない。
“ありがとう”と口走りそうになったジュリィに
あえて言葉を被せて、
黙らせる。
“昔”からそう言い続けてきたのに、
あいつらは。
優鶴「情が湧くと困るの、そっちだぞ？
さぁ、
『我らが
女神陛下達《ハー・マジェスティス》』
『守護者《おれ》』に勝てたら、
俺はお前らのお望み通り、
言う事“だけ”を聞く、“人形”になろう。
“死”を望むなら、喜んで首を差し出そう。
“封印”したいなら、抵抗せずに“封印”されよう。
それが、
俺に赦された、選択できる“自由”だ」
夏希「“アンタら”が決めた“自由”だろ？
なんで、苦しそうな顔をするんだか
訳がわからない」
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作者名：クラウン | 作成日時：2020年11月4日 23時
