【呪術廻戦】副担任の千崎先生はどうしたって愛される【男主】

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＿ 五条 side ＿





五条「僕だけ見てよ」



泣き出しそうな程情けなく顔を歪ませた己に



あぁ、やっちゃったなと思った。





事実、Aは困ったように目を伏せた。



「俺は、お前だけを愛せないよ」




ポツンとこぼされた言葉の温度は酷く冷えきったもので



五条「……ごめん」



Aに飽きられないように必死に縋る僕に言える言葉はそれくらいしかなかった。




＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿





Aは高専の時からどうしてか、関係を持った相手を特定の誰かに絞ることはなかった。



もちろん僕も例外なく、デートもハグもキスもその先も｡


幾度となくしてきたのに、それでもAは僕を恋人にはしてくれなかった。



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縛られるのが嫌だとAは言っていた。



そのくせAは僕の心を勝手に自分に縛り付けてしまうのだから、なんとも腹立たしい話だ。





「ん、」




なのになんで、こんなに好きなんだろう。泣きたくなるほど、大好きだ。


愛してる。誰にも渡したくない。





「もう寝ようよ悟。俺明日のホームルームに出たいんだ」




ギュッと握られた手はほのかに暖かく



僕への熱も、まだ覚めていないことを願った。




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