笑 門 来 福【HQ】【山口忠】【月島蛍】

家 ページ45

月島side




家にに着くと母さんが心配そうに出てきて、
泣いている溝口さんを発見。すごい目で見られた。





僕がそんなに酷い人間に見えるの、母さん…




溝口さんは泣きまくってて、凄かったから一旦お風呂に入ってもらって落ち着かせようってことになった。




溝口さんがお風呂に入っている間に、母さんに事情を説明。




母さん自身、溝口さんが一人暮らしであることや両親がいないことを知っていたようで、何とか説明することが出来た。




そしてお風呂から出てきた溝口さんは母の服を来ていたが、うちの家は母も父もそれなりに背が大きい。




それもあって彼シャツみたいな感じになってた。





それにいつも結んである髪の毛も下ろされていて…




…うん、新鮮だった。




そこから溝口さんを夕食に招待して(母さんが)、
一緒に食べた。




溝口さんは母さんの料理を一口食べてまた泣いた。




母さんが美味しくなかった？と聞くと




『…いえ、美味しいんです、なんか、だれかとご飯食べるのが、こんなにも暖かいなんて…思ってなくて』




僕が今まで当たり前だと思っていた食卓は、溝口さんにとっては10数年ぶりだと言う。





また近いうちに夕食に招待しよう、母さんと僕の心は一致した。

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