【utit】私 の 唯 一 の 友 達 だ っ た 君 が 私 を 忘 れ た 理 由【mfmf】

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『水上A･･･です』

家に入ると、さっそく自己紹介が始まった。
イケメンとか私はよく分からないけど、ここにいる人たちは顔面偏差値？というものが結構高いような感じがする。
周りの人の顔面偏差値が低いからそう見えるのかもしれないけど。
軽い自己紹介が終わり、今度はゆっくりとした時間が流れた。

『坂田にこんなに友達がいるとは･･･私は坂田で二人目だよ』

「え、そうなん？」

『小学校以来だよ。こんな風に遊ぶの。中学校の時はなんかよく分かんないけどボッチで、高校ももしかしたらボッチかもって思ってた。というか保育園の頃もボッチだったからなれたけどね。両親も、もういないし』

私は携帯をいじりながら話した。
部屋はさっきと違いシンとしていた。
私は不思議に思い携帯から目線を離す。
目の前にいる坂田が悲しそうな表情で、じっと私を見ていた。
話している私よりも悲しそうで、泣きそうで、一瞬、私が何かをしたのかとも思った。

「僕らはもう友達やから、一人じゃないで？」

『･･･うん･･･知ってる』

坂田は私の返答に安心したのか、良かったと言い笑顔を見せた。
なぜか分からないが、坂田が犬に見えてきた。

「よし、皆ゲームやろ！」

『初めましてだからといって負けないよ？』

「Aちゃんは少しは手加減してーな･･･」

『やだ。面白くない』

私がスパッと断ると、坂田を頬を膨らませ、絶対勝ってやると意気込んでいた。
そんな坂田を見て、私は笑った。

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