検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:98,053 hit

ページ5

男の子と数秒間目があった。
男の子はニコッと笑うと、私の手を握ってブンブンと振ってきた。
私はいきなりのことで困惑して、手を振りほどこうとしたけど、しっかりと手が握られていてほどけなかった。

「貴女がさかたんの言っていた水上さん、という女の子ですか!僕相川真冬です!ゲームに夢中でインターホンが鳴ったのに気付いてなかったんですけど、さかたんが気づいたらしく、僕になぜだか分からないけど出てきて!といって、僕がでました!」

『あぁ・・・そうなんだ』

相川真冬という名前に、聞き覚えしかなった。
この人の声が、笑顔が、口調が、全てが懐かしいような気がしてならなかった。
だが、この人は私のことを知らなくて挨拶したから、私の勘違いかと思った。
だけど、この風に揺れる白髪が、私を見つめる赤い瞳が、私の心を揺さぶる。
小学校の頃に会った、あの男の子と似ているからなのかは分からない。
けど、もし、同一人物なら・・・

「まふ遅いで〜?」

坂田の声で、私はハッとした。
何を考えていたのだろうか。
バカみたい。

「あー、Aちゃん!やっと来たんか?ゲームやろ!」

ニコニコとしたいつもの笑顔で言う坂田。
私はうんと返事をして、相川と一緒に坂田の家の中に入った。
なぜか分からないけど、相川に触られた手がとても熱かったのは、きっと気のせいだと自分に言い聞かせた。

。→←。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (138 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
140人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , まふまふ , 学パロ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» ありがとうございます。私は東京なのでいつ感染するのかとビクビクしていましたが、桜鈴さんのコメントを見て頑張ろうと思いました。桜鈴さんもコロナに負けずに頑張りましょう。 (2020年4月13日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - これからも頑張って下さい。コロナウィルスに負けないよう、群馬から応援し続けていますね。 (2020年4月13日 7時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)
あづの ひみ(元朝日菜薔薇)(プロフ) - 桜鈴(みすず)さん» コメントありがとうござます。私もこんな物語があったらと思って書いていることが多いので、同じ気持ちの方がいてくれて嬉しいです。私の作品を見て泣いてくれてありがとうございます。 (2020年4月12日 11時) (レス) id: 519239ae11 (このIDを非表示/違反報告)
桜鈴(みすず) - 何度か、泣いてしまいました。こんな物語があったらよかったのに。 (2020年4月11日 23時) (レス) id: 3e552d64a0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あづの ひみ(元朝日菜薔薇) | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AdAsnhmp/  
作成日時:2020年1月18日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。