同居人はドS騎士【瀬名泉】

＃8 ページ10

．

「Aー！お弁当食べよー。」


「あー、先食べててー。集めたノート職員室に持っていかなきゃ」


「おーけー。Aの分まで美味しく食べとくわ」



『なぬ！？そこは、じゃあ手伝うね♡て言うところじゃない？』


「いやー、お腹すきすぎちゃってさぁ〜。取り敢えず早く胃袋に食べ物を入れたいんだよね。頑張れクラス委員♡」


安定の対応ありがとう。


『しゃーない。10秒で戻ってくる！』


「いや、無理だから。」



ガラッ


「失礼します、鈴森さんは居ますか？」


ん？わたし？


『はーい、居ますよー。』


「す、鈴森さん！今から少しお話したいんだけど、大丈夫？」



『え、あーう、うん。少しなら』


さっきから何にやにやしてんだ夏生。


あ、夏生はわたしの友達でお弁当のくだりを話してた子ね！



「よかった！それじゃあ着いてきてくれるかな？」



『あ、はい。』


もうすでにお弁当を食べてる夏生。


くそっ！わたしもお腹すいてるのに！








「ここなら大丈夫かな」


つれてこられたのは空き教室


あー、腹へった。これお腹なるんじゃね？


「鈴森さん！」


『ふぉう！？』


うわっ、ふぉう！？ってなんだよ！


新しい返事生み出しちゃったよ！


「あの、その‥‥」


あ、無視なのねスルーなのね。


「俺鈴森さんのことが好k(グゥ〜！！)」


『うっ！お腹の虫がぁ！お腹の中で大合唱している！(ググゥ〜！)』


いや、凄いなわたしのお腹。


ほんと大合唱だよこれ。



『あ、それで何でしたっけ？』


あれ、何かこの人固まってない？大丈夫？


顔赤いし。



「す、す、すき焼きっておいしいですよね！」


『あ〜確かに！しらたきおいしいですよね〜』


「そ、そうですよね！それじゃあ失礼します！！」



「あ、はい。」


ん？結局何だったの？そんなにすき焼きの話したかったのかな？


すき焼き同盟作りましょうみたいな？



えーと、さりげなくお断りしておきますね





．





「どうだった〜？A」



『えっと、すき焼き同盟作りたかったらしいよ？てかあの人誰だろう。』



「は？色々とツッコミどころ満載なんだけど。」

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