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#33 ページ35




「はぁ、早くお風呂に入りたい。」


今日はいつも以上にダンスに力をいれて練習したためか、汗だくである。






「ただいまぁ〜ってうわぁ!?」


玄関の扉を開けた瞬間、そこには正座をした鈴森がいた。


『おかえりなさい瀬名さん!』


「そこで何してるの。」


『えっと、瀬名さんを待ってました。
‥‥大事な話があるので。』


深刻そうな顔をする鈴森。
何かあったのだろうか。



『‥‥折り入って瀬名さんに頼みたいことがあるんですが。』


どうしたの。
そういう前に、俺の目の前に1枚の紙切れが差し出された。



『こ、今度の日曜日一緒にこれ行ってくれませんか!?』


目の前にある紙の文字に目を通してみる。


ケーキ食べ放題無料チケット。


あぁ、お願いってこれか。
だけど、


「何で俺なわけぇ?友達と行ってきたら〜?」


鈴森の性格上友達はいるはず。


それなのにわざわざ俺を誘う意味がわからない。


『そ、その事なんですけどね。』


少しソワソワとした後、裏を見てください。
と言われ、そのまま紙切れをひっくり返す。


「‥‥うゎ。」


友達を誘えなかった理由はこれねぇ。


カップル限定♡


「なるほどねぇ。」


チラチラと俺を見てくる鈴森。


『むっ無理なら良いですよ?
違う人、誘うので!』


どうやら黙った俺を見て“行けない”ととらえたのだろう。


ていうか、


『違う人誘うって誰?』


「え。く、クラスの人とか?」


確かに顔が良い鈴森が誘えば誰でもよってくる
が、こいつは危機感が無さすぎる。

馬鹿なのか?あぁ、馬鹿だったねぇ。



「はぁ、もう少し警戒心もってよねぇ。」


『え?』


「それ、行ってあげても良いよぉ?
どうせ他の人誘うって言ってもそんな人鈴森にはいないと思うしぃ。」


俺は嫌味ったらしく言ってみる。


普段の鈴森ならここで怒りだすはz___。



『え!ほんと!?一緒に行ってくれるの!?』


「‥‥は?」


予想外だった。



『わーい!やったー!楽しみ〜!ふふっ!』



周りに花が咲きそうなくらい幸せそうに笑ってる鈴森。



予想外だったけど、これはこれで‥‥。



『あ!玄関でこんな長々とすいません、
お風呂沸いているのでどうぞ!』



そう言い廊下をスキップで駆ける。


「クスッ」


ほんと、見てて飽きないなぁ。










しかし、忘れてはいけない。


(カップル限定♡)という言葉を。

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めり(プロフ) - もう更新なさらないですか? (2021年3月28日 12時) (レス) id: 8b888e44fd (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 瀬名君がやばいです!更新頑張ってください! (2018年4月12日 18時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
星羅(プロフ) - ポエモさん» そう言ってもらえるとすっごくうれしいです(*^-^*) (2018年1月27日 7時) (レス) id: 65e1c19534 (このIDを非表示/違反報告)
星羅(プロフ) - プリンさん» わー!ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年1月27日 7時) (レス) id: 65e1c19534 (このIDを非表示/違反報告)
ポエモ - せないずめっちゃかっこいいです!心臓がもたない笑笑 (2018年1月24日 20時) (レス) id: 8066b1191a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星羅 | 作成日時:2017年8月24日 21時

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