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#31 ページ33



『だめだ。一歩も動けん。』


合宿が終わってその日の夜、


「ちょっとぉ、一人でソファー専用しないでよねぇ。」


『うぅ、今回だけは勘弁してください。
もうあちらこちらが痛くて動くの無理なんです。』


わたしは3日の間で蓄積された筋肉痛に苦しまされていた。


どれだけ運動してなかったか瀬名さんにバレバレだよ。絶対呆れてるよ。ハハッ(裏声)

‥‥いてて腹筋が。


「はぁ、まったく。」


1つため息をつくとリビングから出ていってしまった瀬名さん。

え、まさかの放置!?

呆れを通り越してもはや無視の方向ですか!?

あぁ、なんてこった‥‥

か弱き少女を置き去りにするなんて‥‥。



























『__ん、‥‥んぅ?』


あれ、わたし。


「ん、起きたの?」


『瀬名、さん。』


うまく働かない頭のまま、むくりと起き上がる


すると、パサ。とブランケットが床に落ちる。


あれ、わたしこんなのかけてたっけ?


ふいに時計を見てみると時刻は20時をまわっていた。



『‥‥わたし寝てました?』


と、瀬名さんに問う。


「‥‥爆睡だったねぇ。」


爆睡、それはつまりわたしが寝ていたことを肯定してるということであって、


『‥‥何で起こしてくれなかったんですかぁぁぁああだだだぁぁー!!』


あぁ、わたしの筋肉たちが悲鳴をあげてるよ。

ていうかわたしが悲鳴あげてるんだけど。


「まったく、そんな急に起きるからでしょぉ。」


『う、だって、ご飯作ってないしお風呂沸かしてないし洗濯だってまだ手つけてないし、それに__。』


‥‥ポン。


『へ?』


え、頭撫でられ__?


わしゃわしゃー。


『うお?え、えぇ!?』


何だどうした瀬名さ‥‥ん。


ふいにリビングを見渡してみると


綺麗に畳まれた洗濯物。


ほんのりと香るご飯の良い香り。


そしてお風呂上がりらしい、髪を少し濡らした瀬名さん。


『‥‥え?』


「あんたがぐーすか寝てる間に全部やっておいたから。とっととご飯食べちゃいなよねぇ。」


『は、はい。』


再度わたしの頭をポンポンと軽く叩いてから

「3日間ありがとうねぇ。」


と、はにかみながら笑う瀬名さん。


その姿にトクンと、胸が鳴った。


___この気持ちが何なのか、知るのはまだ先のこと。

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めり(プロフ) - もう更新なさらないですか? (2021年3月28日 12時) (レス) id: 8b888e44fd (このIDを非表示/違反報告)
nekosugi - 瀬名君がやばいです!更新頑張ってください! (2018年4月12日 18時) (レス) id: f7266d588f (このIDを非表示/違反報告)
星羅(プロフ) - ポエモさん» そう言ってもらえるとすっごくうれしいです(*^-^*) (2018年1月27日 7時) (レス) id: 65e1c19534 (このIDを非表示/違反報告)
星羅(プロフ) - プリンさん» わー!ありがとうございます!期待に応えられるよう頑張ります!! (2018年1月27日 7時) (レス) id: 65e1c19534 (このIDを非表示/違反報告)
ポエモ - せないずめっちゃかっこいいです!心臓がもたない笑笑 (2018年1月24日 20時) (レス) id: 8066b1191a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:星羅 | 作成日時:2017年8月24日 21時

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