一寸先の未来を＿【あんスタ×歌い手】

18歩目 ページ22

今日は学校ではない。

でも…


『まふまふさんとそらるさんに会うのか…』


昨日は頑張ろうと思ったが1日経つと気持ちが揺らいでしまう。

やっぱり…無理かも…


『いや！何弱気になってんだ！変わるって言ったのは自分なんだ！しっかりしろ！』


両手で頰をパチンと叩く。


家で1人大きい声を出してこんなことをしている僕は相当な変人なんだろうな。


そろそろ準備をしないといけない。
現在の時刻は12時、美咲が12時40分に迎えに来るからそろそろ準備をしないと間に合わない。


僕はもう一度気合いを入れるように勢いよく顔を洗い、髪を整え、着替える。


いつものパーカーにスカートとタイツを履けば準備完了だ。

その時丁度よくインターフォンが鳴った。


『美咲おは』


美「おはよ！じゃあ行こうか」


美咲と僕は駅前のカフェ…昨日のカフェへと歩き出す。
美咲が居てくれるから大丈夫、これで前進できるんだ。

美「今日さ、もしかしたら明澄花の家に行くかもしれないけどいい？」

ここまで来たらもう、あとは美咲に任せる。
僕は口出しできる立場じゃない。


『ああ、いいよ』


美「そっか、ありがとう」


ついにカフェに着いてしまった。
自然と身体に力が入る。

すると無意識に自分の手を強く握っていたのか、その上から美咲が手を重ねて言葉をかけてくれる。


美「大丈夫、信用できる人達だから、私がついてるから」


その言葉に頷き、カフェに入る。


店員「いらっしゃいませー」

美「男性が2人先に来ていませんか？」

店員「はい！いらっしゃいますよ、こちらです」


店員さんに案内してもらった先にはマスクをしていてもイケメンとわかるような青髮と白髮の男性がいた。


美「おまたせしました！」


美咲の言葉に反応するようにこちらを向く2人。
そして、興味津々に僕を見てくる。
僕はそんなおもしろいもんじゃないぞ。
とりあえず僕と美咲も座る


ま「えっと…meriaさんですか？」

『え、あ、はいそうですまふまふさんですよね、そしてそちらがそらるさん』

少し緊張しながら問うと、

ま／そ「「はい」」

少し緊張したように答える2人

改めてなんでこんな人気の2人が僕に興味を持ったのかが不思議だ。

美「こら、また余計なこと考えてるでしょ」

余計なことはそうかもしれないが美咲の考えている余計なとは違うからしっかり否定させてもらう。

『考えてない、今は余計なこと考えるシーンじゃないだろ』

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