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第七話 目覚め ページ28

縁は有給をとって炭治郎達がいる狭霧山に向かっていた。暫く行くと鱗滝の家が見える。縁は炭治郎の髪を切ると鱗滝から面を貰うのを見つめる。禰豆子は布団の上で眠っていた。炭治郎は大声で行ってきますと言って行った。その後少し山に行くと帰ってきた縁は禰豆子の頭を足に乗せるように(膝枕)すると頭を優しく撫でる。

縁「そろそろ起きてもいいんじゃないかな?禰豆子。起きてくれないとお兄ちゃん達寂しいよ」

すると禰豆子が少し動いたと思ったらゆっくりと目を開けた。禰豆子は目の前に縁の顔が広がると思いっきり縁の腰に抱きついた。

禰豆子「むぅーー!」

縁「おはよう、禰豆子」

それからは禰豆子と鱗滝と過ごして炭治郎が帰ってくるのを待った。鱗滝はずっとソワソワしていたし禰豆子は夜になるとずっと扉の前に座っていた。縁もたまに藤襲山のある方向を見つめていた。そして七日が過ぎた。日が暮れ始める。突然横になっていた禰豆子が立ち上がって扉を蹴破る。

縁「そっか、炭治郎が帰ってきたのか」

外から炭治郎の泣くような声が聞こえる。縁は立ち上がると外に出て炭治郎を抱きしめている禰豆子を上から抱きしめる。その上から鱗滝が抱きしめる。

縁「おかえり、炭治郎!」

鱗滝「よく生きて戻った!!」

それから炭治郎は泣き続けた。しばらくして落ち着いた炭治郎は疑問に思ったことを聞いてみた。

炭治郎「鬼って本当に理性が無いやつばっかりなの?一番大きな鬼以外理性が無かったんだ」

縁「そんな事ないよ。ただ数人喰った程度の鬼は力が無くて喰いたい事しか考えないから理性がないだけ」

炭治郎「そうなんだ」

十五日後にやって来たのは縁の薙刀も打ち直して貰ったことがある”鋼鐵塚蛍”だ。鋼鐵塚は小屋の中には入らずに刀の説明をしている。動く度に笠に付いている風鈴が揺れて綺麗な音を響かせる。中に入って炭治郎が刀を手に持つ。

鋼鐵塚「こりゃあ、刀も赤くなるかもしれんぞ。なぁ鱗滝、鷹筆さん」

鱗滝「あぁ」

禰豆子は布団の中から縁に膝枕をしてもらいながら見ている。炭治郎が刀を抜くとその刀は徐々に漆黒に染まった。縁は少し笑った。

鋼鐵塚「黒っ」

鱗滝「黒いな……」

縁「黒だね」

三人は同時に声を出した。炭治郎は三人の少し低い声を聞いて顔を少し青ざめる。そして焦る。鋼鐵塚は赤ではなくて肩を落とす。

炭治郎「えっ!黒いとなんかよくないんですか?不吉ですか!?」

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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時

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