引きずり下ろせ ページ6
倉持はスクリューをなんとか踏みとどまりフォアボールで出塁。
次に続くは我らがラッキーボーイの春市。
『春市!初球からね』
春市「はい!」
打席に立つ春市に声をかける。春市はその言葉通り初球攻撃でランナー倉持を三塁にまで走らせた。
沢村「さすがチーター様!」
次に前園。
『ゾノ!釣り球には気をつけて!』
前園「おう!やってやらぁ!」
前園 初球攻撃
釣り球に引っかかりサードフライでアウト。
『だから言ったじゃん!!』
前園「す、すまん!」
それにしても、とAは向井を見つめる。
『ボール1個分の出し入れが出来る緻密な制球力。繊細かつ大胆な投球こそがアイツの真骨頂ってわけね』
どうにか崩せないかと考えていると、ふと向井と目が合う。
その表情はわざと挑発するような見下したような表情だった。
Aはそれを見て
『待ってろ向井。すぐさまマウンドから引きずり下ろしてやるからな』
と言わんばかりに目を合わせて口角を上げた。
倉持「なに相手睨んでんだよ」
『向こうが挑発してきたからこっちも挑発してんのよ』
倉持「ガキか!」
『ガキ上等!やられたらやり返すのがあたしのモットー』
倉持「なんの主張だ!」
Aはプイッと向井から視線をそらすと再びスコアに向かった。
試合は難航を記した。
守備でいいところが出ても点を取らなければ試合には勝てない。
雨のせいもあるかもしれないが決定的に向井を攻略することがメンバーにとって最大の壁。
一点差をつけられたまま迎えた終盤。
ついにここでAが動き出す。
『全員ベンチ前』
「え?」
『いいからベンチ前!』
「は、はい!」
Aの指示でベンチ前に集まり円を作るメンバーたち。スタンド陣も何事かと見下ろしてくる。
『まだ2イニングある。やるべきことはわかってるわね?これまで通りしぶとく喰らいついて』
「「はい!」」
『それとこれは一か八かの勝負だけど、ツーアウトでランナーが出てたらセーフティ。そのまま全力で駆け抜けて』
東条「そうか、隙を突かれた間にってことですね!」
『そう。そういう小さなことが向井を追い詰めるから』
御幸「よし。やってやろーぜ!」
「「っしゃあ!」」
『早くあの酔いしれた向井をマウンドから引き摺り下ろすわよ』
「「お、おぉ!」」
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Sum(プロフ) - Yumiさん» ありがとうございます!これからも一ノ瀬ちゃんを応援してあげてください!笑 (2016年2月27日 16時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Yumi - 風邪治って良かったです(^^)一ノ瀬ちゃんめっちゃカッコイイし憧れます//// 新作も読みます!! (2016年1月13日 23時) (レス) id: eeb79fd88a (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - 愛梨さん» そう言っていただけて本当に嬉しいですヽ(;▽;)ノ是非これからも読んでいただけたらと思います! (2016年1月4日 23時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 久しぶりに、占ツク見てみたら続編出てたので、一気読みしちゃいました(●´艸`●) この作品が大好きなので、続きがたのしみです!これからも、頑張って下さい*_ _)♪ (2016年1月4日 22時) (レス) id: a422c79f90 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - さえ*°。・:+°さん» 毎回コメントありがとうございます!!精一杯頑張ります! (2016年1月4日 19時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2016年1月4日 15時