クセ ページ47
4回表
ここまで2-0と王谷にリードを許す青道。
打席には4番御幸を置くも変則フォームのサイドスローでうまく捕らえられる。
若林「っしゃ!」
その後の前園もいい当たりを出すが距離が届かずレフトフライ。
若林はクリーンナップを裁いたことで得意げになったのか青道ベンチにいたAをみて鼻で笑った。
それを見てしまったAはと言うと
『何よあいつ!!』
あまりの苛立ちに持っていたボールペンを折ってしまっていた。
倉持「A!?お前なにボールペン折ってんだよ!」
春市「お、落ち着いてください!」
今度はスコアブックを破いてしまいそうな勢いのAを部員たちが必死に止める。
『一也!』
御幸「はいっ」
藍色の前髪から放たれた凄まじい眼光に思わず敬語で返事を返す御幸。
『次の回の攻撃...仕掛けるわよ』
御幸「!」
『選手たちをバカにしたこと...後悔させてやるわ』
Aは胸元ポケットに刺しておいたもう一本のボールペンを取り出すと再びスコアに向かった。
御幸「(俺たちをバカにされたからあんなに怒ってたのか...)」
御幸は真剣な眼差しで試合を見守るAに笑みを向けた。
沢村「御幸先輩なにニヤついてるんすか!試合中ですよ!」
守備は沢村の安定感もあり3者凡退で王谷の流れを断ち切った。
そして攻撃でも東条、麻生のファインプレーで1点を返す。
これで2-1
ここでAとナベが見つけた"王谷のクセ"をつかむ時がきた。
『さぁ!ここから青道の快進撃が始まるわよ!』
Aはスタンドにいるナベにコクリと頷くとナベも笑みを浮かべて頷き返した。
...
6回表
打順は1番倉持に戻る。
『頼んだよ洋一』
倉持「ヒャハハ!任せろ!」
ハイタッチを交わしながら打席に向かった倉持。
若林「なに考えてやがるA」
ベンチで選手達と話しているAに視線を向けるも打席の倉持に向き直ると投球モーションに入った。
その時
若林「!」
投げたのは決して甘くはないアウトコース。
にも関わらず大きく踏み込まれヒットを打たれた。
倉持は楽々一塁に進塁。
青道「ナイスバッチ倉持!」
青道「チーター様のお出ましだ!」
沢村「良いじゃないマグレでも!」
若干一名上から目線。
『うまくいけば1点は返せるかな』
Aは2番白州を送り込んだ。
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Sum(プロフ) - Yumiさん» ありがとうございます!これからも一ノ瀬ちゃんを応援してあげてください!笑 (2016年2月27日 16時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Yumi - 風邪治って良かったです(^^)一ノ瀬ちゃんめっちゃカッコイイし憧れます//// 新作も読みます!! (2016年1月13日 23時) (レス) id: eeb79fd88a (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - 愛梨さん» そう言っていただけて本当に嬉しいですヽ(;▽;)ノ是非これからも読んでいただけたらと思います! (2016年1月4日 23時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 久しぶりに、占ツク見てみたら続編出てたので、一気読みしちゃいました(●´艸`●) この作品が大好きなので、続きがたのしみです!これからも、頑張って下さい*_ _)♪ (2016年1月4日 22時) (レス) id: a422c79f90 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - さえ*°。・:+°さん» 毎回コメントありがとうございます!!精一杯頑張ります! (2016年1月4日 19時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2016年1月4日 15時