できること ページ10
『失礼します』
その日の夜
Aは監督室に行き礼ちゃんにあるものを手渡した。
礼「これは?」
手渡されたのは何枚も積み重ねられた書類。それは種類ごとに分けられておりかなりの重量だった。
『これはあたしが居ない間の練習メニュー。それと選手たちの自主練メニューと食事、こっちは一人一人の個人データのまとめたものです』
礼「まさか、これ部員全部の?」
『当たり前じゃないですか!』
ニカッと笑いVサインをするA。
太田「100名近い部員一人一人のを...。しかもこんなに細かく」
ペラペラと紙をめくり驚きの表情をみせる太田部長と礼ちゃん。
『監督が来たら監督にも見せておいて下さい!それを参考に練習を組んでもらいたいので』
礼「分かったわ。必ず渡す」
『ありがとう』と伝え静かに監督室を出た。
部屋の前まで来ると中から何人かの騒がしい声が聞こえた。そしてその直後、部屋の中から「ぎゃぁぁぁ!」という大きな叫び声が。
それに驚いたAはガチャっと勢いよく扉を開けた。
御幸「お、帰ってきたか」
倉持「おかえりー」
沢村「もっち先輩ギブギブ!!」
春市「お邪魔してます」
降谷「A先輩!」
扉を開けたところには主メンバーがワイワイ騒いでいた。
『な、なにしてんのよ?』
御幸「遊びに来た〜」
『はぁ?』
Aはため息をつきながら部屋に入った。空いているところに座ると早速降谷がAの前に座りもたれ掛かってきた。
沢村「おい降谷!ずりいぞ!」
『あんたも来る?』
沢村「マジすか!」
沢村も降谷の隣に座って何か満足げな顔になる。
春市「明日から居ないんですよね?先輩」
『うん。知ってたの?』
春市「先輩が夕食作りに行ってる時に監督から言われました」
『そうだったんだ』
御幸「2週間って長くね?」
『まぁね!けどその間の練習はもっと厳しいから覚悟しときなさいよ』
倉持「マジかよ...」
選手たちの笑顔が一気に曇った。
『あはは!冗談よ!ま、あたしが居ない間もしっかり練習しなさいよ!』
沢村「不肖沢村!先輩の期待に答えてみせやす!」
降谷「僕も」
『ふふ!期待してるわよ』
2人の頭をワシャワシャと撫でると再び嬉しそうな顔になった。
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友結(プロフ) - 部屋に入るときは「May I come in ?」の方がいいと思いますよ。今後も更新楽しみにしてますね! (2015年8月27日 17時) (レス) id: afe918f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ユキさん» はい!頑張ります! (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - yumiさん» ありがとうございますT^T (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
yumi - 続編おめでとうございます!!!!!!合宿お疲れ様です。大会頑張ってください!!!!こらからも、応援してます!!!! (2015年8月25日 18時) (レス) id: f8de35e58a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 主人公ちゃんかっこよくて憧れます!これからも頑張ってください! (2015年8月23日 0時) (レス) id: 07f3d6bab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2015年8月22日 18時