ごめんな ページ7
部屋で荷物を鞄の中に詰めていると、いきなりドンドンッと扉を強くたたく音がした。
『だ、誰！？』
慌てて扉を開けるとそこには息を切らしている倉持がいた。
『えっと...どうしたの？』
その姿にびっくりする反面、気まずさが残っていてまともに顔を見れない。
すると倉持が勢いよく頭を下げた。
倉持「悪かった！」
『え？』
大きな声にびっくりしてとりあえず倉持を部屋に入れる。
『いきなりどうしたのよ？』
床に座らせ落ち着くようになだめる。倉持はギュッと服の裾を握りしめた。
倉持「俺らを見捨てんだろ、とか...酷ぇこと言ってごめん」
『...』
倉持「さっき亮さんに言われたんだ。本当にお前が野球部を見捨てるやつに見えるかって」
『うん』
倉持「そんな風に思うわけねぇのによ。俺、お前が居なくなるのが嫌であんな言い方しちまったんだ」
『洋一...』
今にも泣き出しそうな倉持を見てAは優しく右腕を回し抱きしめた。
倉持「！」
『ありがとう洋一。その言葉だけで十分だよ』
倉持「一ノ瀬...」
『あたし、明後日から2週間だけアメリカに行ってくる』
その言葉に倉持は一瞬固まる。しかし顔を上げていつもとは違う笑顔を向けた。
倉持「あぁ。行ってこい」
『うん。お土産買ってくるからね！』
倉持「ヒャハハッ！楽しみにしてるぜ！」
『あのさ、洋一。お願いがあるんだけど』
倉持「あ？」
倉持はAの顔を見た。
『2週間あたしは家の事情で帰るってことで日にちをもらってるの。だけど、アメリカに行くっていうのは内緒にしててもらいたいんだ』
倉持「なんでだ？」
倉持の問いかけにAは軽く笑った。
『もしもアメリカに行かなくなった時にカッコつかないでしょ！』
倉持「あー...なるほどな」
倉持は「分かった」と返事をし、その場を立ち上がった。
倉持「こんな時間に悪かったな。頑張れよ」
『うん！ありがとう洋一』
Aは倉持に笑顔を向けた。その笑顔はこの2日間見せられなかったいつもの無邪気なものだった。
倉持は軽く手を振り部屋に戻っていった。
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話がごちゃごちゃで分かりづらかったらごめんなさい(･･;)
この話もいよいよ最終章へと向かい始めました！
まだ長くなるかもしれませんが、これからもよろしくお願いします！
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友結(プロフ) - 部屋に入るときは「May I come in ?」の方がいいと思いますよ。今後も更新楽しみにしてますね！ (2015年8月27日 17時) (
レス) id: afe918f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ユキさん» はい！頑張ります！ (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ｙｕｍｉさん» ありがとうございますT^T (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
ｙｕｍｉ - 続編おめでとうございます!!!!!!合宿お疲れ様です。大会頑張ってください!!!!こらからも、応援してます!!!! (2015年8月25日 18時) (レス) id: f8de35e58a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 主人公ちゃんかっこよくて憧れます！これからも頑張ってください！ (2015年8月23日 0時) (レス) id: 07f3d6bab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sum | 作成日時：2015年8月22日 18時
