存在の大きさ ページ5
結城「それは凄いな!」
アメリカの話をすると三年生たちは口々に嬉しそうな表情になった。
伊佐敷「お前の実力は世界を股にかけるってことだもんな!凄えよマジで!」
まるで自分のことのように喜んでくれる姿にこちらも笑ってしまう。
亮介「いつ行くことになってるの?」
『まだ決めてません』
クリス「早めに決めないと行こうにも行けなくなってしまうぞ?」
『そうなんですけどね...』
Aは困ったような顔をして椅子に座った。三年生たちは不思議そうな顔をしている。
亮介「もしかして、この部から離れづらい?」
亮さんの言葉にギクッとなる。その反応でみんなは納得したようだ。
『洋一に監督達と話してるの聞かれて、あたしは行こうと思ってるって言ったら俺たちを見捨てるんだなって...言われちゃって』
はは、と力なく笑うA。
亮介「まぁ、倉持の言いたいことも分かるよ。みんなにとってお前はすごく大切で特別な存在だからね」
伊佐敷「お前の存在があいつらを支えてるんだからな!」
『それは言い過ぎですよ...』
結城「いや?本当だぞ。お前がいなかった間、俺たちも含めて部員たちはみんな心配していたし士気もダダ下がりだった」
クリス「居なくなって改めてお前の大切さに気づいたんだろうな」
その言葉を聞いてとても嬉しくなった。けどその反面、アメリカへ行きたいという思いも強くなった。
『あたしは、世界トップレベルの野球をみて青道のみんなに伝えたい。あたしは教える事しかみんなの力になれないから...』
ギュッとズボンを握りしめた。それを聞いた三年生たちは優しい笑顔を向ける。
結城「お前のみんなに対する思いは俺たちがよく知ってるぞ」
伊佐敷「俺たちはお前のことを応援してるぜ!いつでもどこでもな!」
亮介「後輩のことは俺たちに任せて。一ノ瀬は今目の前にある大きなチャンスを大事に使うべきだよ」
『みんな...』
Aは改めて三年生という存在の大きさにありがたさを感じた。
『ありがとうございます。いきなりオファーを受けるのは不安なので何週間か試しに行ってみます。その間、みんなの事お願いしてもいいですか?』
クリス「もちろんだ」
亮介「うん。任せな」
優しい言葉、優しい笑顔に心が温かくなった。
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友結(プロフ) - 部屋に入るときは「May I come in ?」の方がいいと思いますよ。今後も更新楽しみにしてますね! (2015年8月27日 17時) (レス) id: afe918f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ユキさん» はい!頑張ります! (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - yumiさん» ありがとうございますT^T (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
yumi - 続編おめでとうございます!!!!!!合宿お疲れ様です。大会頑張ってください!!!!こらからも、応援してます!!!! (2015年8月25日 18時) (レス) id: f8de35e58a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 主人公ちゃんかっこよくて憧れます!これからも頑張ってください! (2015年8月23日 0時) (レス) id: 07f3d6bab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2015年8月22日 18時