執着心 ページ40
Aはベンチから選手たちに声を掛けながらフィールドへ送り出す。
その時にふと薬師のベンチを見たのが悪かった。
雷市「あこっち見た！」
秋葉「うそ！？」
真田「良かったなーお前ら」
三島「見てくれましたか俺の投球！」
こちらに向かってウィンクやらドヤ顔やらをかましてきた。
選手たちはそれを見てムッとした表情になる。
『はいはい気にしない！』
パンパンとみんなの耳に届くよう大きな音で目を覚まさせる。
『あっちのペースに飲み込まれたら終わりよ！あんた達はあんた達の野球をしなさい』
部員「はい！」
野手たちは声をそろえてフィールド内へと走っていった。しかし降谷だけは監督の方へ歩み寄る。
片岡「...どうした？」
降谷「今日の試合、最後まで投げさせて貰えませんか？」
『！』
突然の言葉にベンチ内がざわつく。
『(ただの自分勝手なじゃなくて自分の課題がちゃんと分かってて言ってるのよね...)』
Aは真剣な降谷の表情を見ながら微笑んだ。だが監督が出す答えは分かっていて
片岡「駄目だ！」
降谷「え...」
『暁。9回を投げ抜く事よりもチームの為に一つでも多くのアウトを取ってくる方が先よ？』
片岡「この試合はお前一人のものじゃない」
2人の言葉にハッと気づく降谷。
こういう理解が早いところは成長した証拠なんだろうな、と思う。
まぁ、案の定ガッカリしてるけど。
『けど投球内容によってはイニングが増えたりするかもね？』
最後にやる気を出させる言葉を投げかけAはスコアラーの席へ戻った。
落合「9回を1人で...頼もしいじゃないか」
いつの間にベンチに座っていた落合コーチに声をかけられAは振り向いた。
『はい！よく驚かされます。暁のマウンドに対する執着心には』
ふふっ、と笑うと再び向きを直した。
審判「プレイ！」
ｽﾞﾄﾞｫﾝ！
審判の合図とともに今日も流石というべき降谷のピッチングが繰り広げられる。
周りにいた観客も「おお！」と声を漏らした。
観客「来た来たぁ！！」
観客「いきなり2者連続三振！」
ギャラリーが盛り上がる中Aだけは苦笑いのままため息をつく。
『今日もペース配分無し...か』
薬師の方に目をやるとAは驚いたように目を丸くした。
『笑っ...てる？』
薬師のメンバーはさっきのふざけた態度とは違いやる気に満ちた笑みを浮かべていた。
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友結(プロフ) - 部屋に入るときは「May I come in ?」の方がいいと思いますよ。今後も更新楽しみにしてますね！ (2015年8月27日 17時) (
レス) id: afe918f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ユキさん» はい！頑張ります！ (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ｙｕｍｉさん» ありがとうございますT^T (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
ｙｕｍｉ - 続編おめでとうございます!!!!!!合宿お疲れ様です。大会頑張ってください!!!!こらからも、応援してます!!!! (2015年8月25日 18時) (レス) id: f8de35e58a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 主人公ちゃんかっこよくて憧れます！これからも頑張ってください！ (2015年8月23日 0時) (レス) id: 07f3d6bab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sum | 作成日時：2015年8月22日 18時
