悪くはないね ページ36
そしていよいよ楽しみにしていた薬師戦
しかしAは昨晩言われた監督の衝撃告白のせいで気分が上がらなかった。
川上「一ノ瀬?」
『あ、ノリ!』
後ろから顔を洗い終えたノリがタオルで拭きながら歩いてきた。後ろには白州も一緒。
白州「どうかしたのか?」
『いや、薬師戦が楽しみなだけ!』
Aは二人に気づかれないように誤魔化す。すると2人はそうか、と微笑んだ。
この2人が倉持みたいに鋭くなくてよかった。
『今日ノリ登板でしょ?』
川上「うん。久々の試合だから緊張してる」
『大丈夫よ!白州もいてくれるんだし!あたしもベンチで応援してるから』
そう言って笑顔を見せるとノリは安心したような表情になる。
御幸「ミーティング始めるぞ!」
食堂からこちらに向かって声がかかったので三人はみんなが集まる方へ走っていった。
____________
1試合目
有田vs青道
5回表のマウンドにノリが出された。
川上「っん!」
甘い球だが運のいいことに春市の守るセカンドへ。守備範囲ギリギリな場面だったが難なくそれをアウトにする。
『ナイスプレー春市!』
春市「ありがとうございます」
ベンチに戻ってきた春市を褒めると顔を赤くして照れ出した。
可愛い奴め。
片岡「川上!この回で下がれ。次の試合も最終マウンドに上げるからな!」
川上「はい!」
ノリはタオルを取り自身の汗を拭う。Aの後ろで太田部長がガッツポーズをしていたのは内緒。
『アイシング手伝うわ』
川上「ありがとう」
クーラーボックスから氷を取り出し氷嚢に入れてノリの体に巻きつけた。
『久しぶりに見たけどそんなに悪い状態ではないみたいね!安心した』
川上「まだまだ甘い球多いけどね」
『自分でそれが分かっていれば大したもん!』
川上「お前に褒められると自信つくよ」
Aはノリに笑いかけ再びマウンドに視線を向けた。
一試合目はノリを含め控え選手の活躍もあり勝つことができた。
まぁ、ギリギリなんだけどね。
礼「Aちゃん!」
『なに?』
試合を終えベンチの片付けをしていたAは背後から礼ちゃんに呼ばれた。
礼「次薬師との戦いなんだけどまだ姿を見てないの。呼んできてくれないかしら?」
『えぇ!?...試合前にベンチ付近にいないってどういうことよ...』
はぁ、とため息を漏らすもAは荷物を部員たちに任せ薬師を探しに出た。
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友結(プロフ) - 部屋に入るときは「May I come in ?」の方がいいと思いますよ。今後も更新楽しみにしてますね! (2015年8月27日 17時) (レス) id: afe918f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ユキさん» はい!頑張ります! (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - yumiさん» ありがとうございますT^T (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
yumi - 続編おめでとうございます!!!!!!合宿お疲れ様です。大会頑張ってください!!!!こらからも、応援してます!!!! (2015年8月25日 18時) (レス) id: f8de35e58a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 主人公ちゃんかっこよくて憧れます!これからも頑張ってください! (2015年8月23日 0時) (レス) id: 07f3d6bab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2015年8月22日 18時