最強少女は俺らの女神！.３【ダイヤのエース】

番外編９ ページ31

声のした方を振り向くと沢村を始め青道の野球部が駆け寄ってきた。




沢村「先輩めっちゃ綺麗っす！」


『沢村まで...ありがとー』


哲「見違えたな」


クリス「高校生とは思えない大人っぽさだ」




みんなもAも褒め始めだんだんと顔を赤くしていく。




『そ、そんなこと言われたら恥ずかしいじゃないですか！言われ慣れてないんですから！』


御幸「お前顔真っ赤〜」


『うっさい！』




Aは顔を必死に隠す。




司会「それでは舞台発表の順位発表です！」




いきなり司会の声がマイク越しに聞こえ一瞬びっくりした。




女「一位でありますように！」


男「一ノ瀬がいるんだ。負けやしねぇよ！」




順番に順位が発表されていく。
Aを含むクラスのみんながぎゅっと目を瞑るり祈る。




司会「そして生えある第1位は...」




司会は嫌なことに言葉を焦らす。




司会「2年C組！！」


『え...』




しばらく声が出なかった。
しかし周りにいたクラスメイトは




男「よっしゃあぁぁぁ！！」


女「やったー！！」




喜びのあまり腕を大きく振り上げ歓喜の声を上げた。




司会「そして今回のMVPは2年A組の一ノ瀬さん！！」


『は？』


女「A！壇上壇上！」


『えっ、ちょっと！？』




グイグイと押され先ほどのドレス姿のまま再びステージに上がった。
観客からはまたも「おぉ！」という声が。




司会「MVPに輝いた一ノ瀬さんにはこの冠を贈呈したいと思います！」


『わぁ...かわいいわね！』




司会が持ってきた冠は美しい金色で花の形の小さなダイヤが散りばめられていた。
そしてそれはAの頭にゆっくりと乗せられる。




『なんかよく分からないけどありがとう！』




万遍の笑みで観客を見ると盛大な拍手が湧き上がった。





______________



文化祭も残すは後夜祭だけとなった。
青道の後夜祭は男女ともに手を繋いで踊るフォークダンス。




Aは動きにくいからと周りの反対を押し切って元のジャージ姿に戻るべく誰もいない予備室へ向かった。




『ふぅー...緊張したぁ』




静かな予備室で張り気味だった糸をゆっくりと解く。
そしてドレスを脱ごうとファスナーに手をかけた瞬間




『！？』




何者かに後ろから腕を掴まれた。
そしてそのまま机に押さえつけられてしまう。




『なっなに！？』


男「はは！やっぱお前近くで見るとより綺麗に見えるなぁ」

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