番外編5 ページ26
Aが向かった先は生徒会室。
『終わったよ!』
生徒会「ナイスタイミング!」
部屋の中から役員が助けてと言わんばかりの眼差しを送る。
その目の前にはたくさんの荷物が。
生徒会「これ運ぶの手伝ってー!」
『はいはい!』
Aは生徒会の腕章をつけ大きなダンボールをまとめて持った。
Aは毎年こういう行事になるといつも生徒会や後援会から手伝いを頼まれる。なので自分のシフトの後は必ず業務だ。
生徒会「それ運んだら巡回!」
『名簿ちょうだい!』
両手でダンボールを持ち上げそのわずかに出来た隙間へ巡回名簿を挟みそのまま生徒会室を出た。
生徒会「本当頼りになるわ〜A」
『ごめんなさい通ります!』
人で混雑している中大きなダンボールを積み重ねて持つAは何とか人ごみを掻き分けながらステージ上へ進む。
やっとの事で運び終えた後は全校の巡回。まずは自分がいるグラウンドから始める。
じっとあたりを見つめ変な輩がいないか、校則違反をしていないかを確認。
『...特に問題はないかな』
書類にペケをつけながら次は校舎の中に向かった。
「あ、Aだ〜」
『ヤッホー!頑張ってる?』
「勿論!お前も毎年大変だなぁ」
『文化祭が成功するためならなんでもやるわよ!』
「後で差し入れあげる!」
『本当!?うれしー!』
校舎を回っていると次々に教室内から声をかけられた。Aは丁寧に手を振ったりして目の前を過ぎてゆく。
前園「一ノ瀬!」
背後から名前を呼ばれた。
振り返ると前園が息を切らして走っている。
『なに?どうしたのよそんな急いで』
前園「ちょっとお前に助けてほしいんや!」
『は?』
そう言われたまま腕を掴まれて強引に連れて行かれた。
『...で、これは一体』
連れてこられた先には3人の泣いている小さな子供達。倉持と御幸もいて二人でアワアワしていた。
前園「道に迷ってしもたみたいで俺らが声かけたら泣きだしたんよ」
『それあんたらが怖かったのよ』
倉持「どこが!」
Aは3人の子供の頭を優しく撫でた。
『大丈夫よ。お姉ちゃんがお母さん達のところに連れて行ってあげる!』
ニコッと笑うと子供達は泣き止み小さく頷きAの手を握った。
倉持「あいつには敵わねぇわ」
御幸「本当だよ」
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友結(プロフ) - 部屋に入るときは「May I come in ?」の方がいいと思いますよ。今後も更新楽しみにしてますね! (2015年8月27日 17時) (レス) id: afe918f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ユキさん» はい!頑張ります! (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - yumiさん» ありがとうございますT^T (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
yumi - 続編おめでとうございます!!!!!!合宿お疲れ様です。大会頑張ってください!!!!こらからも、応援してます!!!! (2015年8月25日 18時) (レス) id: f8de35e58a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 主人公ちゃんかっこよくて憧れます!これからも頑張ってください! (2015年8月23日 0時) (レス) id: 07f3d6bab7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2015年8月22日 18時