最強少女は俺らの女神！.３【ダイヤのエース】

久しぶりの青道 ページ17

『ん〜！なんか久しぶりな感じ』




長い飛行機旅を終え日本に戻ってきたAは大きく体を伸ばした。




『早速青道に戻ろうかな！』




Aは空港のロータリーに止まっていたタクシーを捕まえ学校に向かった。





_______


礼「Aちゃんって今日戻ってくるんですよね？」


片岡「あぁ」


礼「じゃあ教えてあげないといけませんね。あの試合のこと」


片岡「そうだな」




監督はホワイトボードに目を向ける。そこには"薬師"の文字。




礼「薬師と試合って知ったらきっとあの子誰よりも喜びますね」




礼ちゃんの言葉に監督はフッと笑った。




御幸「監督！相手校がきました」


片岡「今行く」




今日は千葉尚大と試合。選手たちはグラウンドでウォームアップを始めた。





_______


『ありがとう運転手さん！』




学校の前に着きタクシーから降りるA。トランクからスーツケースを取り運転手に手を振って別れた。




ゴロゴロをカバンを引いているとグラウンドから大きな声援が聞こえた。




Aは気になってグラウンドを覗いた。




『え！今日試合なの？』




マウンドで降谷が投げているのを見て驚いた。相変わらずのえげつない球だ。




『早く着替えなきゃ！』




Aは駆け足で寮に戻りタンスからジャージを引っ張り出していつものようにノートとペンを持って部屋を出た。





試合は5回裏
青道高校の攻撃だった。




バッターには春市でランナーに倉持が出ていた。
驚異的なバットコントロールで倉持を一塁から三塁まで送り自身も塁に出た。

そして前園の犠牲フライで倉持がホームイン、その後4番御幸のソロホームランで3点を取った。




「ナイスバッチ！」


「ははこのヤロー！」




盛り上がる青道ベンチにAはこっそり近づき大きな声で歓声を送った。




『やっと出たわね一也！待望の一発！』


御幸「え？」




選手たちが一気に声がした方へ振り向く。Aは全員に笑顔を向け『ただいま！』とＶサインを送った。




倉持「一ノ瀬！」


前園「いつ戻ってきたんや！？」


『今！』


沢村「A先輩ー！」




Aはベンチの中へ入りスコア席へ腰を下ろした。




降谷「A先輩！おかえりなさい」


『ただいま暁！あんた今日先発なのね！』


降谷「はい」


『久々にあんたの球見るの楽しみだわ！』




途端に降谷のスイッチが入った。




降谷「今すぐお見せしますよ」


『守備になったらでいいから』

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