燃える闘志 ページ16
『じゃあね兄さん』
翌朝空港に着きゲートの前で匠に手を振る。
匠「肩、無理すんなよ！」
『しないわよ』
匠「なんかあったらすぐ呼べよ！」
『来れないでしょ』
匠「毎日電話しろよ！」
『それは無理かな』
予想通り、匠はAから離れようとせず目に涙を浮かべている。
『早く離れて子泣きジジイ』
匠「ジジイじゃねぇ！」
泣きながらもジジイという言葉を否定する。Aはワシャワシャと匠の頭を撫でた。
『ちゃんとメールするから！それに半年したらまた会えるでしょ！それまで我慢しててよ！』
匠「...」
匠は少しブスッとしながらも半年で会えるということに気づきゆっくりと手を離した。
匠「そうだな！それに、お前が来た時に更にパワーアップした俺を見せてやる！」
『期待しとくわ』
Aは笑いながら手を振った。匠もそれに応えるように手を大きく振る。
匠「頑張れよ！また試合見に行けたら行くからな！」
『うん！』
Aはエレベーターで匠が見えなくなるまで手を振り続けた。
匠は見えなくなっても降っていたみたいだが。
『(学ぶべきことは学んだ。絶対みんなと甲子園行ってやるんだから)』
今から闘志を燃やすAは小さくガッツポーズをした。
『そうだ。帰るってこと一応監督に伝えておかなきゃ』
そう言ってあらかじめ貰っていた監督のメールアドレスを選択し送信した。
��アメリカ発日本行きに乗る方は1番ゲートへお進み下さい"
空港内にアナウンスが流れ、ベンチに座っていたAはスーツケースを持って1番ゲートへと向かった。
『待ってなさいよみんな』
ニヤッと口角を上げ帰るのが楽しみなAだった。
In 日本
片岡「！」
お昼休憩の時間、デスクに置いてあった自身の携帯にメールが届いたことに気がつき受信ボックスを開く。
片岡「そうか、戻ってくるか」
落合「あの例のマネージャーさんですか？」
近くのソファーに座っていた落合がヒゲをいじりながら監督に問いかけた。
片岡「えぇ。今アメリカを出発したそうです」
落合「なんでまたアメリカに？」
片岡「海外の球団からトレーナーの依頼を受けて試しに行ってるんです」
落合「そんなすごい子が青道に...」
片岡「今の選手たちがいるのはあいつのおかげですよ」
落合「帰ってきたら挨拶しなきゃですねぇ」
落合は少し楽しみそうに携帯をいじり始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 179人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
友結(プロフ) - 部屋に入るときは「May I come in ?」の方がいいと思いますよ。今後も更新楽しみにしてますね！ (2015年8月27日 17時) (
レス) id: afe918f5d8 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ユキさん» はい！頑張ります！ (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - ｙｕｍｉさん» ありがとうございますT^T (2015年8月25日 20時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
ｙｕｍｉ - 続編おめでとうございます!!!!!!合宿お疲れ様です。大会頑張ってください!!!!こらからも、応援してます!!!! (2015年8月25日 18時) (レス) id: f8de35e58a (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 主人公ちゃんかっこよくて憧れます！これからも頑張ってください！ (2015年8月23日 0時) (レス) id: 07f3d6bab7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sum | 作成日時：2015年8月22日 18時
