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禁断の果実を7口 ページ8

『ふぅ…終わったー。』
机に頬を乗せ手をピーンッと伸ばすのと同時に背筋も伸ばす。端から端まで届きそうで届かない机。
「疲れた…こんなに物覚えの悪ぃ奴がいたのか…。」
『ふ、普通だもん?』
「目を逸らすな。目を。」
しかし…今は綺麗な部屋だけど…きっと、
必死で片付けたんだろうな…。カーテンとか裂けてるし…まこちゃんしか、お母さんを支えられない…そんな、考え…私が絶対に救ってあげる。でも…今は、まだ出来ない。
それでも、必ず救ってから…リコ姉や誠凛の皆んな
お父さんやお母さんに堂々と紹介したい。
どんな気持ちで…どんな顔で片付けたのか分からない。もし、それを知る事が出来たなら…貴方を私が変えられますか?
私に…まこちゃんとお母さんを変えられる力を貸して下さい。
そんな、願いを禁断の果実を口にしてしまった私達には神様に届かないのかな?
仮に届いたとして森から追放された私達には過酷な状況で生きろという事ですか?
それなら…神様は残酷だ。
その日は、一緒にいれる時間はなかった。
「じゃあ、予習と復習忘れんなよ。」
『うん!多分50点前後は取れると思うな!』
「は!?あれだけやって50点前後!?」
『じゃあ、また今度ね!』
次がいつになるか分からない。
1週間後かもしれないし、1ヶ月後かもしれない。
あくまで、秘密の恋。知られてはいけない恋。
友達との勉強という事にしているから、一緒にご飯食べたりとかも出来ない。見られるかもしれないし…まるで、報道を恐れてる恋愛禁止の事務所に所属した男女みたい…。
もっと、堂々と恋をしてみたいな…それを言ったら彼を困らせるのが頭の悪い私でも分かってしまうから言わないし…それは、自分で叶える物だと思ってる。でも…今度は、ショッピングでも出来れば良いな…なんて、贅沢な事を考えてしまった。

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りんご - とても面白かったです!ありがとうございました! (2017年11月23日 0時) (レス) id: 6adc5ff639 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷@シロップ(プロフ) - トカゲさん» 面白い!最高の褒め言葉をありがとうございます!果たして、秘密を言える日が来るのか!?また、花宮くんとお母さんを助けられるのか!?更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします(*^▽^*) (2017年4月1日 14時) (レス) id: b94c961c3a (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ - とっても面白くて禁断の恋にキュンキュンしますw 続き楽しみに待ってます! (2017年4月1日 12時) (レス) id: 97190fc0d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小鞠 | 作成日時:2017年3月31日 11時

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