禁断の果実を20口 ページ22
いつもより、暗い食卓…話し掛けようとすると…。
『……あの、リコ姉。』
「ご馳走様。」
食器を片付けて、そそくさと行ってしまった。
学校でも、無視をされる。
『あの…リコ姉いませんか？』
「え？相田さん？おかしいな…さっきまで居たんだけど…。」
『そうですか…すいません。』
こうなったら、放課後しかない。
もう、マネージャーでもなんでもないけど…久々の体育館の扉を引いた。
『リコ姉…お願い。少しで良いから話を聞いて。』
「……関係者以外立ち入り禁止よ。」
冷たいなぁ…。
『じゃあ…終わるまで外で待ってるから。』
はぁ…と、ため息を一つ吐き了承してもらった。
「で？話は？」
『あの……黙ってて…ごめんなさい。』
「別に、そんなの良いわよ。話がそれだけなら帰るけど？」
『……嘘…リコ姉だって、言いたい事言えてない
じゃんか…家でも無視して…本当に言いたい事があるのはそっちじゃないの！？』
押し倒されて、凄い力だった。
そのまま、真っ直ぐ目を見られて手首を握られている。
「……ふざけるんじゃないわよ！！私に隠してた理由が鉄平に怪我させたから！？そんな事で秘密にしてたの！？ふざけるな！！」
『っ！だって！だって…仕方ない…じゃん。
怪我させたから…リコ姉の大切な人に怪我させちゃったんだから責任感じてたの！それに、ラフプレーをする人をリコ姉が認める訳がないじゃん…。』
それに、ハッとした顔をしていた。
また…傷付けてしまったのだろうか？
どれだけ、この二人を傷付ければ済むのかな…私は…。
「……そんな事…気にしなくても、きっと私も
鉄平も認めてたわよ。」
温かい涙が上から降って来た。
リコ姉が…泣いてる？
『じゃあ…なんで、無視するの？なんで泣いてるの？』
「確かに、少しはなんでこんな奴と…なんて思った。無視したのは皆んなに相談して意見を聞いてから話し合おうとしたから。泣いてるのは……分からない。けど、もう…隠し事は無しにしましょう。
だって、私達…なんだかんだ言っても双子じゃない。」
『っ！リコ姉〜！！』
泣きながら、昔みたいにギューッと抱きついた。
昔はリコ姉から抱きついてくれたんだけど…それを言ったら離れるからこのままで…。
『あ…そう言えば、バスケ部は？』
「分かってるわよ。行くわよ！マネージャーさん！」
『え？』
「強制入部だけど、文句ある？」
『っ〜！リコ姉大好き！！』
リコ姉とは少しだけ…仲直り出来たと信じて良いのかな？
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りんご - とても面白かったです！ありがとうございました！ (2017年11月23日 0時) (
レス) id: 6adc5ff639 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷@シロップ(プロフ) - トカゲさん» 面白い！最高の褒め言葉をありがとうございます！果たして、秘密を言える日が来るのか！？また、花宮くんとお母さんを助けられるのか！？更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします(*^▽^*) (2017年4月1日 14時) (レス) id: b94c961c3a (このIDを非表示/違反報告)
トカゲ - とっても面白くて禁断の恋にキュンキュンしますw 続き楽しみに待ってます！ (2017年4月1日 12時) (レス) id: 97190fc0d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小鞠 | 作成日時：2017年3月31日 11時
