義理の息子はそらるさん

13 るすくんの猛アタック ページ14

この良き日



1人の男はお店に来てバラを勝手に取って



浦「今日はいい天気だな、A」



「当たり前のように売り物のバラをくわえてカッコ

つけんな」



うらたんの最近明るく染めた頭をぺちっと叩いた



浦「何か、すげぇ高そうな車止まったけど」



「え？...げ」



あの、黒い車って...



華麗な身振りで車から出てきた人は、すらっとした長い足でこちらに歩いてくる



いや、もう分かるんだけど光だって



サングラスを片手で外して王子スマイルを向けた



きゃーかっこいー(棒)



私こんな人の婚約者だったんだ()



る「A会いたかったで〜」



「抱きつくな〜！」



る「俺、婚約破棄した覚えないんやけど？」



「そ、うなの...？」



る「うん。俺の隣はAしかおらん」



にこっと笑った光はピンクのバラを指さした



る「これ、花束にしてくれへん？」



「誰かにプレゼントするんですかーいいですねー」



る「え？妬いてるん？」



...うぜぇええええ



胡散臭い笑顔を向けた



「どのくらいの大きさにしますかー」



る「小さめの方が可愛いから小さめで」



「わーかーりーまーしーたー」



浦「(Aに婚約者いたんだ。しかもるすだとは)」



ちゃっちゃピンクのバラを花束にして、光に渡した



「100万円です♡(大嘘3000円)」



る「ちょっと待ってな〜」



「っは？」



光は分厚い財布から札束を...



金持ちかよ？！



「ほ、本当に100万円じゃないから！！！」



る「そうなん？」



「騙されやすすぎ！いや、天然！！！」



る「天然ちゃう」



「天然だわ！」



浦「(Aるすカップルってこんな感じなのか)」



一通り絡み終わった光は私に今買った花束を差し出した



え、まさか



る「Aはこじんまりした可愛さだからさ」



「嫌味かよ」



る「褒めてるんやけど」



こいつはやっぱ天然や



でも



「嬉しいありがとう！」



る「Aのそういう所好き〜」



「あ、はいはい」



光は通常運転です

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