【文スト】敦くんの妹が可愛すぎる件について！りにゅーある

じゅういち ページ12

さてと




といいいながら、席に着くお兄さん。





おじさん……？どっちだ……





店員さんが来て、




注文は？と問いただすと






心中……いえ、オレンジジュースで。





と、何故か残念そうに言った。








オレンジジュースとおぼしきものが来て、私の目の前に置かれた。




｢飲んでいいよ。｣




『これなに』




｢オレンジジュースだよ……飲んだことないの？｣





不思議そうに聞かれた。





『水しか飲んだことない……』





｢いい機会だ。今飲んでみたまえ。美味しいよ｣




そう言われ、こくんと頷いて、




ストローを咥えて、吸ってみた。





『おい……しい……』








おれんじ……じゅーす。







何度も繰り返した。忘れないように。




森さんに頼んでみよう。







｢本題に入るんだけど、えぇと名前は？｣





『A……』





そう。Aちゃんね。





と言われ、これからの話にごくりと喉が鳴った。




｢Aちゃんは異能ってわかる？｣







『うん』






｢私は無効化の異能。簡単に言えば異能を使えなくする異能。｣





『うん』




｢さっきはまぁ齢も行かない少女の異能の暴走による事故……ってことで異能特務課が片付けて呉れるんだけど……｣





うん……






自分でもびっくりするほど声のトーンが下がったのがわかった。






『でもAそんなつもりじゃなかったの……

迷子になっちゃって……それから……覚えてない』





｢そっか。迷子ねぇ。
まぁいっか。今日のところは私もお暇するよ

多分すぐ迎えは来ると思うよ。
あの人の所に居るならば、あの人は
総員使って血眼で模索するだろうしね。｣




にっこり笑って、ふふ、なんでもないよ。そう言った




｢いい？異能の制御は出来るようになった方がいいと思うよ。それと、もし困ったらこれに連絡してみてね。｣





そう言って数字の書かれたメモが渡された。





それを大事に握り締めた。





『あ……り……がと……おじさん！』






｢ええええぇ待って！？私お兄さん！
そうだ！名乗ってなかった！！私は太宰。

太宰治だよ｣







『そっか。ごめんなさい』








じゃあまた。そう言って太宰さんは、ビルの二階へと上がって行った。

じゅうに→←じゅう

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す